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学校・教育

子どもに「命令」できない親が急増中! それはただの責任放棄だ

世代間連鎖を防ぐ子育て論(4)
子育てにまつわる情報は世にあふれている。情報がありすぎて、かえって親は不安になることも多い。そもそも万人にあてはまる子育ての「正解」はない。しかし、子供に対して「これだけはやってはいけない!」ということならある。長年のカウンセリング経験からわかった全親必読の真実。大好評連載、第4回(第1回はこちら http://gendai.ismedia.jp/articles/-/51328

子どもに対して命令形で話すのではなく、お願い口調で話すのが「いいパパ」「いいママ」であると勘違いしてはいないでしょうか。今回はそんな問題提起をしてみましょう。

電車の中でみかける親たち

今年も、多くの人たちが新幹線を利用するお盆休みが近づいてきました。新幹線のグリーン車では、子どもの騒ぐ声がうるさいと問題になったことがあります。

飛行機での同じような事態を批判した人に対して、「子どもは騒ぐもので不可抗力」という反論もありました。

公共の交通機関を使って長時間の移動をする際に、どうやって子どもを静かにさせるかを事前に考えている親もいれば、自分が眠ってしまって子どもは放置という親もいるのは事実です。

親にしてみれば、子どもが騒ぐことには普段から慣れているので気にならないのかもしれませんが、乗客の中には、泣いたり叫んだり、ときには笑ったりする子どもの声が気になって眠れなかったりする人もいます。

 

人によってはヘッドホーンを着けて外部の音を遮断するという方法をとっているのが見られます。

では、電車の中で見かけた、子どもが騒いだときの親の対応を5つ挙げてみましょう。

【タイプ1】子どもを放りっぱなしにして、自分はスマホをいじるのに余念がない。ときには「自分の子どもじゃありません」という顔をしている。降りる駅に着くと、「ほらほら」と子どもの手を乱暴に引いて急いで降りる。

【タイプ2】「うるさい!」と怒鳴ったり、子どもの頭を叩いたりする。何度言ってもやめないときは、「わかんねーのかよ、バーカ、お前みたいなのをバカっていうんだぞ」と追い詰め、泣かせてしまう。車内はさらに泣き声でうるさくなる(ちなみにこれは母親です)。

【タイプ3】「シーッ」と口の前に指を立てて子どもを黙らせようとする。ときには「シーッ」のほうがうるさかったりするのだが。いっこうに騒ぐのをやめないときも、しつこく「シーッ」を繰り返す。それでも効果がないと、あきらめたようにスマホをいじったり窓の外を見たりして知らんふりをする。

【タイプ4】とりあえず「シーッ」と言った後で、「ねえ、お願いだから静かにしてて」「静かにしてください」という。それでも止まないと、ゆっくり「し・ず・か・に、してくだ~さい」と頼む。

【タイプ5】まわりの人を眺めながら、「ほらほら、みんなに迷惑でしょ。まわりの人に叱られちゃうよ」という。

以上の5タイプは、子どもにいうことをきかせるには、どれもがあまり望ましい例ではありません。