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インターネット上で見ると死ぬと噂される「検索禁止ワード」一覧

怖がりな人は読まないで下さい
長江 俊和 プロフィール

②「エレナ~究極のラブストーリー」

エレナ~究極のラブストーリー」も検索禁止とされている言葉である。こちらは1930年代のアメリカで実際に起きた事件で、私が『出版禁止』を執筆する時のモチーフにもなった。

フロリダ州に住む医師のカール・フォン・コーゼルは、美しい人妻のエレナ・オヨスという患者に恋をした。エレナは結核で死亡するのだが、コーゼルは愛しさのあまり、遺体を墓から掘り返し、家に持ち帰ったのである。こうして死せる花嫁との生活が始まる。

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腐敗が始まると、コーゼルは防腐処理を施したり、皮膚を蝋で塗り固めるなどして、生前の面影を保ったという。さらにエレナの家族に見つからぬよう、遺体とともに何度も家を移り住み、そんな生活は9年も続いた。

だがある日、コーゼルとエレナの生活に、終止符が打たれる時がやってくる。エレナの妹が、コーゼルに疑念を抱き、彼の家に現れたのだ。9年ぶりに、姉と対面するエレナの妹。そこで彼女が見たものは、毒々しい化粧と蝋で塗り固められた、ガラス目玉のつぎはぎ細工の化け物だった。

その後、コーゼルは死体遺棄容疑で裁判にかけられた。しかし、陪審員は彼の行為は「究極の愛」であると評し、罪に問われることはなかったという。現在インターネットでは、「エレナ~究極のラブストーリー」と検索すると、実際のエレナのおぞましい遺体写真が現れる。よってこの言葉は「検索してはならない」とされているのだ。

③「おじろくおばさ」

検索禁止』には、私がかねてから詳しく知りたいと思っていた、封印された日本の風習についても書いた。信州のある貧しい村で行われていた「おじろくおばさ」という風習である。

「おじろくおばさ」とは、かつて日本に実際にあった家族制度で、その家に生まれた、長男以外の子供のことを示す。「おじろく」は男、「おばさ」は女である。

彼らは、その家の長男に隷属し、生涯を農作業と雑用に従事して終える。戸籍もなく外界との交流も禁じられ、結婚も許されない。読み書きを習うこともなく、家の中の地位は長男の妻子より低い。食事は最低限の粗末なもので、寝床は納屋や物置である。そんな奴隷の如き生活により、次第に感情も失われてしまうようだ。人生の喜びや悲しみ、娯楽も持たず、命果てるまで機械のように働き続けるのだ。

だが「おじろくおばさ」について調べていて、最も驚いたのは、この制度が存在したのが、さほど遠い昔のことではないということだった。この制度は明治以降も続いており、明治5年には人口2000人の村に、190人もの「おじろく」と「おばさ」がいたという。

さらに調べてみると、昭和30年代にも「おじろくおばさ」は存命しており、彼らを研究した貴重な学術論文が現存していた。『検索禁止』では、その学術論文をもとに、封印された「おじろくおばさ」という制度の実態について、詳しく紹介した。