photo by iStock
メディア・マスコミ エンタメ ライフ

インターネット上で見ると死ぬと噂される「検索禁止ワード」一覧

怖がりな人は読まないで下さい

心理的リアクタンス

人はなぜ、禁じられたものに魅力に感じるのだろうか。「見てはいけない」と言われたら、どうしても見たくなる。そういった欲求を心理的リアクタンスという。

私たちは常に自分の行動を、自分の意志で選択したいと考えている。束縛されると強いストレスを感じ、早く開放されたいという心理が働く。つまり禁止されるとストレスが生じ、どうしても実行してしたくなってしまうのだ。

ビジネスの世界でも、この心理を応用した手法がある。『関心のない人は読まないで下さい』などと否定的な文言で、興味を抱かせるやり方である。

 

私は『放送禁止』という映像作品を作ってきた。「放送が禁じられたドキュメンタリーを関係者の承諾を得て公開する」という体裁のフェイク(疑似)ドキュメンタリードラマである。『出版禁止』(新潮文庫)という長編小説も書いた。こちらも「出版が禁じられたルポルタージュ」というミステリー小説だ。両方とも「心理的リアクタンス」効果をドラマや小説などフィクションの手法に応用したものである。

そして、私が初めて書いたノンフィクション『検索禁止』(新潮新書)は、禁止シリーズのリアル版なのだ。この本は、インターネット上で噂されている検索禁止の言葉について検証した本である。さらには、『放送禁止』や『出版禁止』など、作品を創作する過程で調査した、現実に起こった事件や出来事、さらには、これから調べたいと思っていた恐ろしい事象や、日本の風習についても書かせてもらった。

①「トミノの地獄」

トミノの地獄」という検索禁止の言葉がある。「トミノの地獄」とは、大正から昭和にかけて活躍した詩人の西條八十が、26歳の時に発表した詩なのだが、インターネットでは「決して検索してはいけない」と恐れられている。なぜこの詩が検索禁止なのかというと「声を出して読むと死ぬ、もしくはとんでもない凶事が起きる」と言われているからだ。

寺山修司全歌集 (講談社学術文庫)

トミノという主人公の地獄巡りを描いた謎に満ちた詩なのだが、1970年代の劇作家寺山修司が死亡した原因は、「トミノの地獄」を音読したのではないかという噂がある。『寺内貫太郎一家』などで知られるドラマ演出家の久世光彦も、亡くなる前に何度も、エッセイでこの詩の魅力を熱く語っていた。もしかしたら久世も、この詩を口ずさんだのではないか。

寺山修司と久世光彦。2人のカリスマを魅了した「トミノの地獄」。実は私も、『検索禁止』の原稿を書いている時、「トミノの地獄」を、途中まで声を出して読んでしまった。もちろん意識的にではない。気がつくと、詩の一節を口にしていたのだ。『検索禁止』には「トミノの地獄」の全文が収録されている。皆様には十分御注意願いたい。