photo by iStock
社会保障・雇用・労働 人口・少子高齢化 格差・貧困 学校・教育 ライフ

なぜ「高学歴なのに一度も働いたことがない未婚女子」になるのか?

一方で「パワーカップル」家庭を築く強者も

就職活動をやめてしまう学生たち

今年も大学4年生の就職活動が最初の山を越えた(最初に断っておくが、ここに記すことは、全国どの大学でも同じように見られる状況であり、関西だけに見られる現象ではない)。

早いうちから仕事について考えている一部の学生は、大学3年時の夏のインターンシップを始めとして様々な経験を積み、試行錯誤を繰り返しながら内定を獲得していく。

一方、売り手市場ということで安心し、ほとんど何の準備もせずに就職活動を始めたものの、うまくいかず、「もう就職はいいかぁ」と就職活動をやめる者がでてくるのも、夏の時期である。なぜなら、6月の最初には、学生たちが名前を知っているような大企業の採用が終わってしまうからである。

実際には、夏以降も中堅中小や、有名でなくても良い企業の採用はたくさんあるのだが、それを調べて、活動を続ける気力を失う者が少なくない。

photo by iStock

新卒時に就職活動をやめてしまう理由はさまざまであるが、こういった学生の中には面倒なことは先延ばし、と考える者もいる。あきらめずに在学中になんとか最後まで頑張れば、売り手市場の今なら、仕事に就くことができるにもかかわらず、だ。

無業で大学を卒業してしまうと、いつから就職活動を始めるべきか、まず何をすべきかなどを聞く人も回りにはいないという現実を彼らは想像できない。大学のキャリアセンターはもちろん利用できるが、実際には卒業と同時に同級生はいなくなり、1人になる。所属先もないままに一人で就職活動をするのは、かなり難しい。

一方で、どこでもいいから就職できればいいと、「大量採用・大量離職」で有名な企業などに就職を決める者もいる。これは早期離職につながるため、「まだよい求人があるのだから、就職活動を続けた方が良い」といくら説得しても、通じない場合もある。

というのは、こういった会社は内定者を繋ぎとめるために、内定者対象に楽しいイベントを開催したりするからで、イベントに出てしまうと、学生は就職活動を続ける意欲を一気に失ってしまうのだ。

 

さらに、内定をもらったという学生によくよく話を聞くと、正規雇用ではなく、契約社員だったということもある。

こうして売り手市場と言われる中で、必ずしも自分で納得した就職活動や進路選択ができないままに、卒業していく者が一定数いるのである。