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「最大まで到達したい」錦織圭はビッグ4の壁を破れるか

ウィンブルドン開幕!

シーズン前半戦のもどかしさ

錦織圭は今シーズン前半戦の自分の成績について、こんな表現を使った。

「バーンという結果が出ていない」

その含意は、自身の期待値に届かなかったもどかしさ。そして、ファンの記憶に残る華々しい活躍ができなかったという自己分析だろう。

久しぶりにゆっくり話を聞く時間が持てたのは、6月下旬、ドイツ・ハレでのゲリー・ウェバー・オープンの後だった。錦織は2回戦で左臀部を痛めて途中棄権していた。

「心が折れたり、あきらめたりするのではなく、日々の練習、トレーニングは怠らないよう、それは常に思っています」

もどかしい時間だけれど、ある意味、けがとの付き合い方は慣れている。

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ウィンブルドン選手権(7月3日開幕)を控えた一年の折り返しの時期。昨年暮れ、私が「現代ビジネス」のコラムで占った錦織の今年前半戦の予想は、的中とはいかなかった(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50586)。

希望的観測も込めて、私はこう予想した。

 
「2014年全米オープン準決勝で勝ったのを最後に10連敗中と、苦手意識が払拭できないジョコビッチをシーズン前半で破り、それを突破口にマスターズ優勝という果実を手にする」
「過去の実績から考えて、現実味があると期待されるのがマイアミ、マドリード、ローマ」

荒唐無稽な予想ではなかったはずだ。16年はマイアミで準優勝、マドリード、ローマ(イタリア国際)はベスト4で、敗れたのは、いずれも世界ランキング1位(当時)のノバク・ジョコビッチ(セルビア)だった。

しかも、ローマではフルセットのタイブレークにもつれこむ大接戦を演じた。時流に乗った表現を使うなら、「ファクト・チェック」に基づく見立てだと思った。