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「傷ついてる」「病んでる」「疲れてる」"闇の三段活用女"に注意

引っかかる男の側にも原因はある

あんた浮気相手でしょ、娘につきまとわないで!

ごく最近、弟(36歳)に同年代の彼女ができたらしく、律儀に報告のLINEがきた。

普通なら「それは良かったねえ」などと喜ぶところだが、わたしの返信の文面は、「その人、ほんとに大丈夫なの?」だ。

今まで難ありの女性とばかり付き合ってきた弟である。女を見る目がないのは姉のわたしもよく知っているし、本人も自覚している。

もちろん、付き合いたてのその30代の彼女が気立ての良い人で、結婚話にまでなったら喜ばしいのだが、どうにもモヤモヤしたものが晴れない。

巷の女性のダメ男遍歴を面白おかしく描いた『だめんず・うぉ〜か〜』(倉田真由美著)という漫画があったが、弟はその男版である。

「もう同じ悪夢を見たくない」とため息をつく弟に、苦い過去を振り返りつつ、なぜそこまで女を見る目がないのかをビール片手に自己分析してもらった。

 

まずは高校2年生の時のエピソードである。

とある晴れの日の朝。いつも通りに自転車で登校中、自宅近くの国道で信号待ちをしていると、突然、なにか硬いもので後頭部を殴られたらしい。

驚いて振り返ると、ハンドバッグを手にした若作りの中年女性がいたという。女性は弟の顔を見るなり、大声で叫んだ。

「うちの娘につきまとわないでッ」

弟は一体なにごとかとポカンとしたが、「うちの娘」と聞いて、その人が付き合っている彼女の母親だということを認識した。しかし殴られる理由が全く思い当たらない。

謎が深まる中、女性はハンドバッグを振りかざし、弟の襟ぐりをつかんで再び叫んだという。

「あの子にはちゃんとした彼氏がいるの! あんた浮気相手でしょ、これ以上近づかないでよ!」

朝の大通りである。現場を目撃した通行人が足早に駆け寄ってきて、中年女性は近くに乗り捨てた自転車でさっさと逃げてしまった。

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それから弟は学校に行き、クラスメイトである交際相手A子にどういうことなのかと詰め寄った。

その女の子はまず「えっ、うそ。そんなこと言ってたの?」と大袈裟に驚き、「うちのお母さん、精神的に病んでて頭おかしいの」と自分を被害者に見立て、説明もそこそこに、その場を取り繕い始めたという。

「まあ、頭がおかしいのはその子の方だったんだけど」

その後、彼女の母親の言う「ちゃんとした彼氏」が同じクラスの男子であることがわかり、ほどなくして弟は彼女と別れた。

同じクラスだろうが何だろうが、自分を受け入れてくれるなら2人同時に付き合えばいいや、という思考の持ち主だったらしい。3人いたら3人、4人いたら4人、全部に手をつけかねず、罪悪感はない。「しょーがないでしょ、わたしそういう人だもん」と開き直り、受け入れざるをえなくするのが手口だ。