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ソフトバンクの大規模M&Aに肩入れする、みずほFGの狙いと算段

M&A攻勢に「肩入れ」する大手行CEO

最近、孫正義氏が率いるソフトバンクグループの積極的なM&A(合併・買収)攻勢が際立っている――。

6月に入ってからだけでも、同グループは9日にグーグルの持ち株会社アルファベットからロボットの開発会社ボストン・ダイナミクスを買収(買収額は非公表)、さらに13日には筆頭株主のインドの電子取引会社スナップディールを同国ネット通販最大手のフリップカートと合併させることが明らかになった。

 

米国では傘下の米携帯4位のスプリントが同3位のTモバイルUSと経営統合を目指していることは周知の通りだ。また、中国でも出資先の配車大手・滴滴出行が米ウーバー・テクノロジーズから中国事業を買収したばかり。

こうしたソフトバンクグループのM&A攻勢の背景には、孫社長がサウジアラビアの脱石油・国内改革を主導するムハンマド副皇太子(当時・21日付で皇太子に昇格)と図って立ち上げた「10兆円ファンド」という巨額な”財布”が存在するから可能なのだ、という解説がある。

一方、みずほフィナンシャルグループの佐藤康博経営最高責任者(CEO)の強力な肩入れがソフトバンクグループの広範なM&Aを可能にしているという指摘も少なくない。

事実、昨年の7月にみずほ銀行が英半導体開発大手アーム・ホールディングスの買収資金として最大1兆円を融資すると発表、金融業界で大きな話題となった。というのも、買収後に借り替えるブリッジローン(繋ぎ融資)で、単独の民間企業への融資としては過去最大級であったからだ。

故に、孫正義社長に取り込まれた佐藤康博CEOは無謀なリスクを引き受けたことになると取り沙汰された。では、本当にみずほフィナンシャルGは「乾坤一擲の勝負」に賭けたのか、それとも孫社長に上手くしてやられたのだろうか。

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