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内部文書を入手!「築地再整備」小池知事の結論は、ずっと昔に出ていた

一体、この長い騒動はなんだったのか…

「築地は守る、豊洲を活かす」——20日夕方に開いた会見で、小池百合子都知事は衝撃的なプランを明らかにした。老朽化した築80年の築地市場を再整備し、その工事を行う5年間、豊洲へ一時的に市場機能を移すという、いわば「築地温存」計画である。

「都議選を前に、追い込まれた小池氏の『苦肉の策』ではないか」という見方も出ている。だが実際は、小池氏は昨年夏に都知事に就任したとき、すでに「築地温存」を決心していた。それを裏付ける内部文書が存在するのだ。

「豊洲はショッピングモールに」

〈築地市場に戻る前提で、一時的に半分または全部を豊洲に移転し、その間に築地市場を再整備する〉

〈豊洲市場の場所を、再整備中の仮の営業所として使用〉

〈仲卸業者に対しては、往復の引越し費用を補償することも視野に入れる〉

こうしたプランが記された文書は、小池氏が昨年夏、側近に命じて検討・作成させたもの。扱いは極秘とされ、「ごく少数のブレーンにしか共有されなかった」(都政関係者)という。

「現代ビジネス」編集部は今回、この文書の一部を入手した。そこには、市場問題の「解決案」として、4つの選択肢が記されている。

(1)予定通り豊洲に移転

(2)豊洲移転は中止、築地市場を改修して使う

(3)築地市場をそのまま使い、豊洲市場は倉庫として使う

(4)築地市場を再整備し、その間は一時的に豊洲へ市場機能を移転する

 

このうちの4番目の選択肢こそ、まさに今回、小池氏が明らかにした「築地温存」計画そのもの。その詳細は、先ほど引用した通りである。文書の中で、特に大きく紙幅が割かれていることから、この時すでに、小池氏やその側近たちにとって「本命」の案であったことが推察できる。

さらに、この第4案には「築地市場の再整備が終わり、市場機能が築地へ戻されたのちには、豊洲市場を物流拠点やショッピングモールとして活用する」とも書かれている。驚くべきことに、小池氏は都知事就任当初から、いち早く豊洲市場の「出口戦略」について検討していたのだ。

一見すると、「豊洲も築地も両方使う」というプランは、どちらか一方の市場を活用するのと比べて、2倍のコストがかかる「下策」であるように見える。どうせ築地を使うのなら、最初から豊洲市場の建物を売り払ったほうがマシなのではないか、と考える向きもあるだろう。

しかし、小池氏がそうしなかったのには理由がある。