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移転問題決断!小池百合子「都議選圧勝」最新データを公開する

都民ファ「5→46」/自民「57→37」
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2009年を思い出す

一方の小池都知事は、6月1日に自民党へ離党届を出したことで支持を集めている。

そんな中、6月6日の朝日新聞の世論調査では「投票する政党」で自民と都民ファーストが並んだ。自民党都連関係者は、都民ファースト旋風の中、「ある光景」を思い出したという。

「党内では、『'09年の悪夢』が再来するのではないかと言われている。民主党ブームに沸く同年の7月に行われた都議選では、浮動票を民主党に奪われました。現状はその雰囲気に近い」

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では、'09年と同じように都民ファーストに風が吹くと、議席数はどうなるのか。本誌は、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院の研究員で公共経済学を専門とする鈴木眞志氏の協力で、議席数を予測した。

鈴木氏のシミュレーションは、'09年の選挙の際の自民党、公明党の得票率を「固定票率」とみなして今回の選挙に適用。

そのうえで、自民、公明などの固定票を差し引いた残りの票数を、都民ファースト、維新などに分配。その割合は各紙の世論調査を参考にしている。

結果は以下の通り。

●都民ファースト5→46(41増)
●自民党57→37(20減)
●公明党22→21(1減)
●共産党17→15(2減)
●民進党18→4(14減)

現在、都議会にわずか5議席しか持たない都民ファーストが40以上も議席数を伸ばす、そして20もの議席を減らした自民党を大きく上回る。都民ファーストと公明党で過半数の議席を獲得する、まさに「圧勝」となっているのである。

自民党都連の一部では、自民党候補が当落線上にある「危険地域」も具体的に取り沙汰されているという。

千代田区、港区、新宿区、墨田区、江東区、品川区、目黒区、北区、板橋区、江戸川区、八王子市、武蔵野市、青梅市、昭島市、北多摩第一、北多摩第二、島部の17の選挙区がそれだ。

自民党が数字を下げるのには相応の理由がある。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が言う。

「選挙が近づくこれからの時期は、知名度で得票を競う『空中戦』となります。都民ファーストは、小池さんの人気で一気に議席数を伸ばしうる。

自民党の世論調査の数字は、自民党が対小池『主戦論』を唱え始めた今年3月から、必死で組織票を固めた結果です。裏を返せば、すでに『獲れる票を獲ってしまっている』ということ。のびしろがありません」

 

実際に本誌が選挙区を歩いてみると、現状でもすでに自民党への不満と、その裏返しとして、都民ファーストへの期待が聞こえてくる。

北区では、都民ファーストの幹事長である音喜多駿議員と、自民党で3期当選の高木啓都議会幹事長がぶつかる。

「音喜多氏は'13年初当選で、テレビ出演が多く、ネットでの発信も得意とする若手。対する高木氏は、小池都知事の就任直後、『ブラックボックスは解明できましたか』と質問した様子があまりに偉そうだと話題になった人物です」(前出・記者)