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政局 週刊現代

移転問題決断!小池百合子「都議選圧勝」最新データを公開する

都民ファ「5→46」/自民「57→37」

冷静沈着を旨としてきた菅官房長官が、険しい顔で小池都知事を罵る映像に、違和感を覚えた都民も多かっただろう。自民党は焦っている。数の力で無茶をしすぎたツケが、いよいよ回ってきた。

潮目は変わった

6月7日夕方、東京・千代田区麹町のスーパー「ココスナカムラ」の前で、小池百合子都知事率いる都民ファーストの会の樋口高顕候補がマイクを握って、ゆっくりと演説を始めた。

「議員の仕事というのは法律、条例を作ることですが、この25年間で都議が提出して作った条例はたった一つしかない。にもかかわらず、都議は毎月50万円の政務活動費をもらっています」

地方選挙の候補の「辻立ち」といえば、誰もが気に留めずに前を行き過ぎるのが相場。

しかし、この日はほとんどの人がビラを受け取るうえ、常に誰かが足を止め、何かを丁寧に吟味するように話を聞いている。中には、樋口氏のもとに駆け寄ってともに写真を撮影している女性もいる。

樋口氏は元警視総監・樋口建史氏の息子で、京都大学法学部時代に選挙を手伝ったことから、小池都知事とは15年ほどの付き合いになるという34歳。昨年の都知事選を見て出馬を決めた。

千代田区といえば、自民党都議の「首領」と呼ばれた内田茂氏のお膝下。そこでいま、「異変」が起きている。

樋口氏の対抗馬は、内田氏の後継となる中村彩候補。慶応大を出て、証券取引所に勤めていた27歳だが、「ほとんど操り人形のように選挙カーの上に引き上げられて、右往左往している。本人も自分は演説下手だと認めており、人もそれほど集まっていません」(都政担当記者)。

 

樋口氏の演説を聞いていた千代田区民の50代女性はこう語る。

「今回は都民ファーストに4年間を託して政治を変えてもらいたい。いままでは自民党を支持していましたが、森友学園みたいな問題ばかりで、すっかり辟易しています。内田さんも、利権が明らかになったのに、謝る気配すらない。私は都民ファーストに投票します」

7月2日投開票の都議選。つい最近までの下馬評は「自民優位」だった。5月中旬に自民党が密かに行った世論調査の結果が、自民党49議席、都民ファースト42、公明党18、共産党14、民進党1という、「自民勝利」の数字だったからだ。

ところが、6月に入る頃から、まるでオセロを引っくり返すかのように、その雰囲気がガラリと変わり始めた。自民党閣僚経験者が言う。

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「森友学園、加計学園の問題などの醜聞で、安倍政権の支持率が落ち、有権者の雰囲気が変わりました。

そのうえ、何を考えているのか安倍総理が改憲の意志をおおっぴらにし始めた。二階(俊博自民党幹事長)さんはその空気を敏感に読み取って『憲法改正は選挙の争点にしてはいかんのに』と怒り心頭です。

普段は仕事人然として淡々と政務を行う菅(義偉官房長官)さんですら、支持率の低下に焦って6月4日には自ら中村候補の決起会に出席。聴衆に向かって小池さんのことを『決められない知事だ』と罵っていた」