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人口・少子高齢化 ライフ

「2人目がほしいならもっと色っぽく迫ってその気にさせろ」と言われ

セックスレスが日本を滅ぼす【後編】

昨年、流行語大賞を受賞した「保育園落ちた日本死ね!!!」に先駆けること3年、保活(保育園に入るための活動のこと)激戦区・東京都杉並区で起きた「保育園一揆」。その中心人物だったのが、「こどもコワーキングbabyCo(ベビコ、以下babyCo)」代表の曽山恵理子さんだ。キャリアカウンセラーとしても活動する彼女に、子育て家庭にはらむ「セックスレス問題」について語ってもらった。

〈前編はこちら

スポーツを楽しむように、したいのに

「夫から求められるので定期的にはしていましたが、愛情はありませんでした。本当はスポーツを楽しむように愛のあるセックスを楽しみたいのに……。」

当時、度重なる暴言と暴力で、すっかりパートナーとしてご主人を意識することができなくなっていたBさん。しかし、ご主人も子育てに積極的にかかわり、役割分担もできるようになってきたことに加えて、母親の病気を通してきょうだいの大切さを再確認。思い切って第二子を作ることを提案したそう。

「俺は種馬じゃないんだ。子どもがほしいならもっとそれっぽく迫って、俺をその気にさせてみろよ」──提案の仕方が悪かったのか、虫の居所がよくなかったのか……ご主人から帰ってきたのは何とも屈辱的な一言でした。

「まあそれでも子どもはほしいし、幸い主人もセックス自体は嫌ではないようなので(苦笑)。バレないようにタイミングを計りつつ、妊活を頑張ったんですけどね。2人目不妊(不妊症のうち、一度以上の妊娠経験があるが、その後妊娠に至らない状態のもの。続発性不妊ともいう)みたいで、クリニックに通うことにしたんです」

とはいえ、子どもの送り迎えすら難しいような激務の傍ら、体のサイクルに合わせて通院しなければならない不妊治療を進めることは難しかったそう。職場でも徐々に大きな仕事を任せてもらえるようになってきていたBさんも、かなり肩身の狭い思いをしたとか。

「せっかく勉強して得た仕事なのに、事務職に異動させられちゃったんですよ。こういうのも“マタハラ”って言うんですかね……。これでは将来を見越してキャリアチェンジした意味がないので、退職してしばらくは妊活に集中することにしました。2人目が生まれたら、今度はもう少し自由度の高い職場を探したいと思っています」

仕事を持つワーキングマザーでなくても、小さい子どもを育てながら妊活をするというのは大変なもの。なかなか自然妊娠しないからと不妊治療を始めしようとしても、不妊専門クリニックの中には「子連れNG」を謳うところも。

 

人気のクリニックでは待ち時間が長く1日仕事になることさえある不妊治療、子連れの通院も大変ですが子連れNGとなるとそのハードルはさらに上がります。

Bさんの通うクリニックは子連れNGではないものの、不妊治療専門だけあって他の患者さんの気持ちを考えると子どもを連れていくことは極力避けたいというのが本音。退職に伴い保育園を退園した息子さんの預け先には毎回苦労の連続なのだとか。

このように、前もってスケジュールを立てることができない用事のとき、預け先に困る親御さんも多いと思います。babyCoでは、急な通院や、子連れで行くのが難しい美容院などで一時保育を利用したいという方もたくさんいらっしゃっています。

もちろん、円満なご夫婦が2人っきりの時間を満喫してリフレッシュしていただくために一時保育を利用するというのもおすすめですよ。