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文在寅新政権は「イケメン」だらけ〜韓国人はルックス重視?

秘書もボディーガードも無駄にカッコイイ

ほつれた髪をピンでまとめ、メイクも禁じられた手錠姿の前大統領。5月23日、朴槿恵(パク・クネ)前大統領の初公判が開かれ、裁判所は法廷での撮影をメディアに許可した。

人生で最も屈辱的ともいえる場面で、朴槿恵は眉一つ動かさず無表情を保ち続けていた。

朴槿恵法廷に姿を現した朴槿恵前韓国大統領 Photo by GettyImages

かつての権力者の無残な失墜がさらされたこの日、彼女に代わって大統領の座についた文在寅(ムン・ジェイン)新大統領は、故盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領の8周忌の行事に参加し、演壇に立っていた。

盧武鉉の秘書室長として支えた文在寅は弁護士時代からの盟友でもある。盧武鉉は大統領退任後の2009年に、家族の不正金疑惑の捜査を受け自殺した。

盧武鉉の弁護人でもあった文在寅は追悼の辞で「自らが国民から過分な称賛を得ている」と言及した。

文在寅が「称賛」されるのは、現在、韓国の政界が「ハネムーン期間」だからだ。新政権発足後、3ヵ月ほどはメディアや野党も批判を自重する。

そして、文政権はハネムーン期間を大いに”満喫”しているようだ。

韓国政治はイケメンばかり?

文在寅(ムン・ジェイン)韓国新大統領・文在寅氏 Photo by GettyImages

「文在寅政権は外見覇権主義じゃないか!」

韓国のメディアやネット上では、こんなジョークが飛び交っている。つまり「見た目重視ではないか」ということだ。

文在寅政権の人事では「イケメン」が多く選ばれていると言われている。中でも青瓦台の民情首席秘書官のチョウ・グク、秘書室長のイム・ジョンソク、そして選挙期間中のボディガード、そこに「元イケメン」とされる文在寅も合わせて「F4」とも呼ばれている。

(左)チョウ・グク首席秘書官(右)イム・ジョンソク秘書室長

「F4」とは、日本の漫画『花より男子』に登場する美少年4人組のニックネームだ。同作は韓国でもドラマ化されヒットしている。

ボディガードのチェ・ヨンジェ Photo by THE KOREA TIMES

なかでも注目されているのが「ドラマよりドラマみたいに格好いい」とまで言われたボディガードのチェ・ヨンジェ。彼は陸軍特殊戦司令部出身でレバノンなどで対テロ班として活動した経歴を持ち、現在の職業は美容師だ。

大統領選の際、文在寅に脅迫文が届けられたというニュースを聞いて、SP経験のある後輩を集め、自発的にボランティアで警備を務めたのだという。

韓国ギャラップの調査によると、文在寅政権の支持率は87%を記録(5月19日)。これは同社が調査を始めた93年以降、最高値でもある。米国紙「ブルームバーグ」はまるでオバマ前大統領のように人気が高いとし、「ムン・バマ」と称した。

ハネムーンムードには野党も調子を合わせている。最左派の正義党、中道左派の国民の党のみならず、保守の「正しい政党」の議員も「文在寅政権はよくやっている」と言及している。

もちろん、イケメンを集めたから評価されているわけではない。