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行政・自治体 ライフ 週刊現代

所得格差3倍のトップとビリが激突!港区と足立区、住むならどっち?

それぞれの幸せと懊悩がある

一番ポピュラーな乗り物はかたや高級外車、かたやママチャリ。ミシュランガイド掲載店は129店に3店。「対極」にある2つの区を比べれば比べるほどに悩ましくなる、「人生、何が大切か」。

セレブのスーパー「福島屋」

「やっぱり港区という土地は、それ自体が『ブランド』だから。他のところに住むのとはステイタスが違うよね」

こう語るのは、港区六本木一丁目在住の経営コンサルタントA氏だ。

大阪出身のA氏が港区に住み始めたのは今から10年ほど前のこと。

スペインやスウェーデンなど、各国の大使館がずらりと立ち並ぶ六本木一丁目の街角にそびえる、タワーマンションの25階。受付にはコンシェルジュが24時間体制で待機し、駐車場の賃料は月々なんと7万円だ。

「なんといっても、この辺は『食』が充実している。麻布にも六本木にもウマい店が山ほどあるし、いざとなれば銀座にも車で15分あれば出られる。こんな立地は、港区しかないでしょう」(A氏)

A氏の言うとおり、港区内には『ミシュランガイド東京2017』に掲載された店が129店。これは、銀座を擁する中央区(100店)を押さえて、23区で断トツだ。

「食事を作るにしたって、スーパーで売っているモノの質が違いますから。世間では『成城石井』が高級スーパーの代名詞みたいになってるけど、あそこは高いけど質はまあまあ。一番素材が良いのは『福島屋』かな」(A氏)

「福島屋」とは、六本木一丁目駅に直結の「安心・安全な素材へのこだわり」を前面に打ち出したスーパーマーケット。

自家製の醤油は1Lでなんと1000円。宮城県でこだわり抜いて作ったという「ひとめぼれ」は5kgで4780円という強気の価格だ。

「スーパーって『コミュニティ』なんだよね。地域に住む人が何を望んでいるかが、如実に商品に出る。

港区の住民は、美味しくて、身体に良いものにはお金を惜しまない。せっかく良いところに住んでるんだから、健康を万全にして毎日をエンジョイしたいからね」

六本木ヒルズPhoto by GettyImages

A氏の言葉を借りるまでもなく、麻布に青山、赤坂と、港区には都民ならずとも誰もが知っている「ハイパーセレブタウン」が密集している。

総務省の調べによると、港区民の年間平均所得は都内トップの1111万円。23区唯一の1000万円超えで、文字通り、東京の勝ち組の「頂点」に位置している。

トップがいれば、最下位がいる。東京の平均所得の最下位だったのが足立区。335万円と、港区の3分の1だ。

金額だけ見れば、どちらが恵まれているかは一目瞭然。とはいえ、おカネで幸せが買えないことぐらいは、もはや周知のこと。今回、本誌記者は2つの区をひたすら歩き、住民たちの「本当の幸福度」を比べてみた。