格差・貧困 ライフ
最強の収入「裏っ引き」 月3回出勤で200万円稼ぐ夜のオネエサン
オンナの収支報告書【20】
鈴木 涼美 プロフィール

表向きに見えるオカネで惑わされて一喜一憂してもしょうがないのだ。夜の世界はもうちょっとは複雑にできている。

例えば、AV女優のギャラは確かにここ10年で下落傾向にある。安いギャラでAV出演する女性が増えて世間に疑問と驚愕の目で眼差されているが、彼女たちの中には風俗店で有利な条件で働くため、自分の風俗単価を高めるためにAVを利用している女の子も少なからずいるわけで、何もAVにお金を求めていなかったりする。

それと構造は似ているが、風俗店での稼ぎが世間的に見て満足のいくような額でなくとも、それをもって風俗嬢の貧困を語るのはあまりに短絡的すぎる。

風俗店に月に3回しか出勤せず、1回の出勤で得ている給料が5万円以下であっても、月に200万円以上の収入のある女の子というのは結構いる。彼女たちにとって風俗店は良い人と出会う狩場のようなものであってそこで稼ぐ給料ははなからあてにしていない場合だってあるのだ。

また、デリヘルでチップをもらって本番行為を繰り返すいわゆる本番嬢もまた、額面の収入というのはあまりあてにならない。交際クラブの設定金額もまたそうで、5万円なんていう安いものであったとしても、高収入男性と効率よく知り合い、いざという時に高額を引き出すことを考える女の子にとっては屁でもない。

 

「裏っ引きの女王」たちの華麗な手口

私が、今まで聞いたことがある中で最も華麗な裏っぴきの女王は、担当ホストの誕生日に合わせて、3人の男性からひと月に計900万円を引き出した女の子で、ほぼ同じメールをソープの上客3人に送り、それぞれから300万円ずつ手渡しでもらうことに成功したというが、それはまあ余程の条件と余程の運があって成功した稀な例ではある。

ちなみに背も低めでバストサイズも並の彼女が務めるのは吉原の準高級店で通常の店での一本の手取りは110分3万円ちょっとである。メールは、家庭の事情と彼女の夢のようなものを組み合わせた内容で、ホストの入れ知恵なども組み込んで作成したらしいが、誰が聞いても詳しい文面は教えてくれない。

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同じように、1人の男性から半年間で1400万円の現金を受け取った女の子もいたが、彼女もその男性とは60分バック1万5000円のデリヘルで出会った。

その時は120分コースにチップ1万円を渡されて電話番号を交換したのみだったが、その後ごくたまに深夜に男性の泊まるANAコンチなどのホテルに呼び出され、1回10万円のお小遣いで逢瀬を重ね、少しずつ親しくなるにつれ、50万円、100万円と援助してもらうようになり、結果的に一度に400万円もらったところで、連絡を取らなくなったらしい。