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医療・健康・食 ライフ 週刊現代
医者は患者にコレを言われると、内心ものすごくムッとする
トラブルの多くは「患者様意識」が原因

「セカンドオピニオン」さえも不快

「高血圧と診断されて以来、血圧を下げる薬(ブロプレス、ミカルディス)を飲んできたのですが、ある時、たまたま週刊現代で血圧の下げ過ぎは危険という記事を見たので、主治医の先生に『本当にこの薬を飲み続けて大丈夫なんですか?』と聞いたんです」(60代の男性患者)

すると、その医者は急に不機嫌そうな態度になって、こう怒鳴りだしたと言う。

「『私が間違っていると言いたいのか!あなたは主治医である私の意見より、週刊誌に書いてあることを信じるんですね』と怒って、完全にへそを曲げてしまったんです。

すいませんでしたと謝り、なんとかその場は収まりましたが、以来、どこか先生の態度が冷たくなった気がして……」(前出の患者)

医療ジャーナリストの松井宏夫氏が語る。

「最近は雑誌だけでなく、テレビやネットなどでも医療特集をよく見かけます。そこで見た情報を医療機関に持ち込み『こんなことが書いてあったけど、どうなんですか?』と医師に問い合わせるケースがかなり増えている。こういった状況に嫌気がさしている医師の声をよく聞きます。

中には、あなたの症状はこうだから、こういう治療をしているんですよと、きちんと説明してくれる医師もいますが、心の中では『そんなに私の言うことが聞けないのだったら、他の病院へどうぞ』と開き直っている医師も少なくない」

なかには、目の前で週刊現代を破り捨てた医者もいたと、患者から本誌に投稿が寄せられたこともある。

最近は別の医者の見解を聞く「セカンドオピニオン」を取る患者が増えているが、実は、快く思っていない医者がいまだに多いという。

「腰痛や膝痛のように原因がはっきりしない場合、手術するか、保存療法でいくか、医者の中でも意見が分かれることが多々ある。

そんな時、患者さんから『他の病院の先生はこう言っていましたよ』と言われると、表面上ではセカンドオピニオンを許容していても、心の中ではイラッとしている医者はいます。中には自分の説明能力のなさを棚に上げて怒り出す医者もいる」(医療ジャーナリストの田辺功氏)

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医者は患者に意見されると不快に感じる。その理由は、彼らが「医者は患者よりも偉い」と思っているからだ。

東京有明医療大学教授で一般社団法人東洋医学研究所附属クリニックの川嶋朗氏はこう語る。

「あくまで一般論ですが、医者はプライドの高い人が多いです。それは難易度の高い大学医学部を出て、医師国家試験も通過して医師免許をもっているから。自分は医学を修めたという自負をもっている。だから医学的に素人である患者さんに反論されるとムッとしてしまう人が多いのも事実です」

医療ジャーナリストで医師の富家孝氏も続ける。

「特に実家が資産家だったり、成績が良かったりで小さい頃からチヤホヤされて育ってきた医者は、プライドが高く、自分の意見を否定されるのを極端に嫌います。

医療という狭い世界しか知らないので視野も狭く、世間知らずのまま大人になった医者も少なくありません」