経済の死角

これが真実だ!「止まらない!福島第一原発建屋内の汚染水地獄」

5月になって内部に入った作業員が激白

2011年05月20日(金) フライデー
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5月9日の午前4時過ぎ。東電社員7人と原子力安全・保安院の職員2人が、1号機の原子炉建屋内に入り放射線量を測定。原子炉格納容器入り口の作業台では、毎時700ミリシーベルトという高い放射線量が計測された〔PHOTO〕東京電力提供(全点)

 そこは30分もいられない惨状だった!いたるところに水たまりがあり、天井からは不気味な水滴が落ちてくる。蒸し暑い雨合羽での作業は遅々として進まず、1時間の被曝量は9ミリシーベルトにも達した。さらに、建屋に亀裂が生じ地下水が流入している可能性も高まっている。

「安全だなんて、とんでもない! 建屋内に入って、あまりの惨状に驚きました。内部は真っ暗で、ヘルメットにつけた小型懐中電灯では足下もよく見えません。あたりには瓦礫や天井から落ちてきたと思われるアーム、マンホールの蓋などが散乱しているんです。

 気をつけて歩かないと、転んでマンホールの中に落ちてしまいます。最も恐ろしいのが、水です。いたるところに水がたまっている。事故以前には、目にすることのなかった不気味な光景です。おそらく高濃度の放射性物質に汚染され、触れただけで大量被曝してしまうのでしょう。そうした〝死の水〟に触れないよう、内部では慎重にゆっくり移動せざるを得ないんです」

 本誌の取材に対し興奮気味に語るのは、福島第一原発内で働いていた作業員の橋本貴之氏(30代、仮名)だ。橋本氏は5月になってから福島第一原発に入り、3号機のタービン建屋内で数日間作業をした。彼が「あまりの惨状」と形容したのは、その3号機建屋内の現状である。

5月5日、1号機の原子炉建屋内に入り放射線量を測定する作業員。瓦礫や配管付近は、濃度が高いという

 5月5日、1号機原子炉建屋内に冷却設備を設置するために、3月12日の水素爆発後初めて作業員が入った。

 東京電力(以下、東電)は5月7日に「原子炉建屋内の放射性物質濃度はマスクを着ければ作業できる程度まで下がった」と発表したが、5月9日に同建屋内で30分ほど仕事をした東電社員らの被曝量を測定すると、最大で10・56ミリシーベルトを記録したという。橋本氏が続ける。

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