格差・貧困 不正・事件・犯罪

赤子虐待の様子を「チェキ」で撮影し、殺害した17歳鬼畜風俗嬢

しかし関係者全員、無罪放免…
石井 光太 プロフィール

判決日に「ポッキー買いに行きたい」とツイート

裁判が終わった後、私は唯乃ちゃんの母の保奈美に会いに行った。

育児放棄をして、子供の世話を少女2人に任せていたのは彼女である。一体、何を思っているのか知りたかったのだ。

ところが、彼女は地元長野のクラブでDJをやって遊びまわっていた。初公判の日には男2人と居酒屋で酒を飲む画像をツイッターにあげ、判決の日は「今すぐポッキー買いに行きたい! でも寒い」と書き込んでいた。まるで、事件のことなど、忘れたといわんばかりである。

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そんななかで、唯一、唯乃ちゃんの死を胸にとどめているのは、出産をサポートしたBabyぽけっとの岡田卓子だけだ。彼女は言う。

「あの事件は、私に子供を育てられない母親が存在することを教えてくれました。だからこそ、特別養子縁組をサポートする団体を運営している以上、きちんとそういう母親たちから子供を預かり、育てることのできる夫婦に引き渡すことの大切さを感じました」

この事件ばかりでなく、拙著『「鬼畜」の家 わが子を殺す親たち』では、虐待家庭を3代までさかのぼり、なぜ親が我が子を殺したのか、そして子供を育てられない親とはどういう大人なのかを明らかにした。

そうした親に対してどういう取り組みをすればいいのか。「親教育」も1つだろうし、岡田が取り組んでいるような「特別養子縁組」も1つだろう。

せめて、こうした事件が闇の葬られることなく、第2、第3の事件の発生を防ぐ教訓として活かされることを願っている。

「親子愛」という粉飾が家族を追い詰める