格差・貧困 不正・事件・犯罪

赤子虐待の様子を「チェキ」で撮影し、殺害した17歳鬼畜風俗嬢

しかし関係者全員、無罪放免…
石井 光太 プロフィール

JKリフレのホステスに育児を押し付ける

しかし、約束は果たされなかった。

長野の実家に戻ってから、わずか1ヵ月後、保奈美は両親と仲違いして、唯乃ちゃんを抱いて再び家出をしたのだ。向かった先は、渋谷の道玄坂にあった「風俗ビル」だった。

ここには、保奈美のヒモである剛(仮名)という男が暮らしていた。JKリフレ店の開業に関わっていて、同じ部屋にJKリフレのホステスとして働く予定の17歳の少女2人を住まわせ、危険ドラッグをやっていたのだ。

保奈美は剛と話し合い、唯乃ちゃんを17歳の少女2人に預け、自分は風俗店で働いて生活費を稼ぐことにした。その結果、唯乃ちゃんは危険ドラッグとタバコの煙が充満する男女の部屋に置き去りにされることになった。

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少女2人は、唯乃ちゃんを押し付けられる形で世話をすることになった。だが、生後1ヵ月の赤ん坊の世話は簡単ではない。1日に何度もオムツを替え、ミルクを与え、夜は数時間おきに泣くのをなだめなければならない。育児経験のない彼女たちが危険ドラッグをやりながら、母親を演じられるはずもなかった。

少女2人は育児が面倒になり、ストレス発散のため唯乃ちゃんに対する虐待をはじめた。危険ドラッグの勢いも加わって、それは凄惨なものとなった。

殴る蹴るの暴行を加える、顔を浴槽の水に沈める、口や鼻に指を突っ込む……。あまりの激しさから、唯乃ちゃんの呼吸が止まり、人工呼吸をして蘇生させたこともあった。

 

しかも、あろうことか、2人は虐待の様子を、まるで記念撮影するかのようにチェキ(インスタントカメラ)で撮影していたのだ。

事件が急展開を見せるのは、保奈美のヒモである剛が別件で逮捕されてからだ。

部屋から剛がいなくなり、保奈美もほとんど養育費を入れなくなった。少女2人は、世話をしてもイライラするだけだと話し合い、「唯乃ちゃんの面倒を見るのを完全にやめよう」と話し合った。それはミルクさえ与えないという非情なものだった。

その直後に、保奈美が久しぶりにマンションに戻ってきて唯乃ちゃんを3ヵ月検診のために長野へ連れて行ったが、帰ってきてからはまた2人のもとにもどされたことで、ネグレクトが再開される。そして11月1日の未明に、唯乃ちゃんは体をピンと真っ直ぐに伸ばした状態で、悪臭を放ちながら死亡しているのが、2人によって発見されるのだ。