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内藤:今日は恋愛レストランの達人、馬場康夫さんとの対談第2回です。まずズバリお聞きしたいのは、馬場さんにとっていい店ってどんなお店なのか? です。
トリュフオイルで作った偽トリュフご飯は美味しい!
馬場:いつも言っているんですが、ぼくがお店を評価するときに大事なのは雰囲気です。インテリアやサービスが醸し出す雰囲気、これは何十年も店を見てきたからさすがにわかりますからね。じゃあ、味についてはどうか。正直言って、いくら経験を重ねても料理の味なんて、本当のところはわからないんじゃないかって、思っているんですよ。

ちょっと前に、産地偽装を元女将に週刊誌で暴露されたミシュラン二つ星の和食屋さんがあったでしょう。
内藤:「トリュフご飯」が有名なあのお店ですよね。
馬場:そのトリュフご飯も、元女将の告発によれば、トリュフオイルを使っていたそうです。でも美食家の有名人たちもすごく美味しいと言って絶賛していた。自分の結婚式でわざわざ締めに出したワイン好きの女優もいたぐらいですよ(笑)。
でもそれをぼくは笑えない。だって、ぼくも食べて美味しいって思っていたし。いや、本当に美味しいんですって!(笑)
ブランド好きのレストランのお客は、お店に馬鹿にされている
内藤:トリュフ自体もフランス産とのふれこみなのが、実は中国産だったと週刊誌には書いてありました。そもそも、いわくありげな地名を出されて、そこの産地だなんて説明を受けると、いかにも美味しいような気がしてきますよね。
馬場:ぼくは基本的にレストランの厨房の方とは仲良くならないようにしているんです。でも、ときどき彼らから伝え聞く話だと、私たち客って本当にバカにされているようです。「わかったような口聞きやがって、おまえら味とかわかってんのかよ」って。実際、わかってないですから(笑)。
内藤:そうですね、本当に微妙な味の差なんて雰囲気次第で変わるし、体調でも変わってくる。
馬場:よくレストランに行くと、「これは××産です」みたいな素材の説明をされるじゃないですか。あれって、「99パーセント、おまえ味わかっていないだろう。これはブランドものだから、美味しいと思って食えよ」っていう意味ですよ。
内藤:要するにブランドで判断して食べてるだけってことですね。
馬場:ブランド産地を言われたとたんに美味しいと思っちゃう。でも、その説明って、本当は余計なんですよ。素で勝負すればいいのに、いちいち説明しないでほしい。美味しいかどうかは、ぼくたちが決めることなんだから。
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