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韓国
朴槿恵は完全な操り人形だった!「洗脳40年」驚きの真相
謎の死を遂げた告発者の証言を入手

韓国の朴槿恵(パク・クネ)前大統領が逮捕され、およそ1ヵ月が経った。

昨年10月に韓国のテレビ局が、黒幕・崔順実(チェ・スンシル)が自らのタブレットPCに青瓦台(韓国大統領官邸)の資料を保存していたことをスクープし、それから逮捕までわずか5ヵ月。まさに「瞬殺」のヒートアップと逮捕劇だった。

拙著『朴槿恵 心を操られた大統領』(文藝春秋)に事件の全容と背景を書く過程で、謎の死を遂げた「もう一人の告発者」の存在を示すある資料を入手した――。

 

謎の死を遂げた告発者

4月17日、獄中にいる朴槿恵がついに検察から起訴された。複数企業からの計592億ウォン(およそ56億円)の収賄罪を含める、18件もの容疑がかけられている。

朴槿恵は「自分は一銭も受け取っていない」とし、無実を主張し続けている。実際、これらの金の多くは崔順実の懐に入ったとされている。もちろん、大統領の権威を使って集めた金を近しい人が受け取っていたのならば、収賄罪は成り立つ。

崔順実朴槿恵を”洗脳”していた崔順実 Photo by GettyImages

韓国の大統領が不正問題を起こすのは珍しくないが、朴槿恵スキャンダルが異質なのは、金を受け取ったのが身内ではない他人だったという点だ。

崔順実と朴槿恵の縁は、崔の父親である崔太敏の時代に遡る。2人が初めて会ったのは1973年頃とされており、つまり親子2代にわたって約40年も続く関係なのだ。

朴正熙、朴槿恵、崔太敏左から朴正熙、朴槿恵、崔太敏 韓国政府資料より

実はいまから10年も前に、この問題を世間に告発した男がいた。名前はチョ・スンジェ。彼は崔太敏の最後の妻の連れ子で、崔順実の異父兄にあたる。

筆者が入手したのは、チョ・スンジェが朴槿恵と崔一家との関係について語った赤裸々な告発を書き起こした文書だ。

朴槿恵が李明博元大統領とハンナラ党(のちのセヌリ党、現・自由韓国党)の候補者争いをした2007年、チョはハンナラ党に嘆願書を提出し、朴槿恵が崔太敏の操り人形にすぎなかったことを暴露。そんな人物が大統領になってしまうと、大きな問題が起きるだろうと訴えた。

チョ・スンジェによると、朴槿恵と崔太敏の関係は非常に深く、父・朴正熙が生きていた頃から彼女は、崔一家の自宅に入り浸っていたという。

「(家に来ると部屋から)3時間も4時間も出てこないで2人きりでいる。部屋は少し狭くて長くて、2坪くらいかな?」

「食事を部屋の前に置いておくと、父が中に持って行ってそれを食べて……」

朴槿恵が家を訪問した際に一家と共に食卓を囲むようなことはなく、常に2人は部屋で食事を済ませた。彼女が訪問する際はあらかじめ知らせが入り、チョをはじめとする家族は人払いされ、彼女が部屋の中に入るまでその身を隠したという。