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米朝開戦の場合、青森・三沢基地が最初に狙われる

太田文雄・元防衛省情報本部長が予測

ジョンズ・ホプキンズ大学高等国際問題研究大学院にて国際関係学博士号取得を取得、元海将でイラク戦争の開戦日を的中させた太田文雄・元防衛相情報本部長が、これからの米朝情勢を読み解く。

「ソウルを火の海にする」

トランプ大統領は、北朝鮮に対して「本気」です。まさに自身がツイッターでつぶやいていたように、「中国がやらないならアメリカがやる」ということです。

それは4月9日、オーストラリアに向かおうとしていた原子力空母「カールビンソン」打撃部隊を、朝鮮半島方面に向かわせると米太平洋軍が決断したことからも明らかです。

横須賀を事実上の母港とする空母「ロナルド・レーガン」打撃部隊と合わせて、空母2隻態勢になれば、過去の事例からも米国は本気であることが窺われます。

また11日には、カールビンソン空母打撃部隊が海上自衛隊の護衛艦と急遽、共同訓練を行うと報道されました。予想するに、米海軍と海自の複数のイージス艦が、複数の北朝鮮弾道ミサイルを有効にターゲット・アサインメント(目標指示)する訓練を事前に行っておくためと思われます。

さらに、4月7日には沖縄の嘉手納基地に、WC135が展開しました。この航空機は、北朝鮮が核実験を強行した際に、放射能の拡散を調査するための大気収集機です。

 

実は米軍は、昨年10月6日には、ステルス爆撃機B2にバンカーバスター(地下完徹弾)と広域スイーパー弾を搭載させて、韓国上空に飛来させています。これらは、北朝鮮の地下施設や、38度線の北側に展開している北朝鮮の長距離砲を一掃することができる爆弾です。

これらの臨戦態勢は、トランプ政権が本気でなければ取りません。

すでに米軍内には朝鮮半島有事に関して、二桁に及ぶほどの選択肢が準備されています。あとはトランプ大統領が、そのうちいずれかを選択すれば、軍は履行するだけになっているはずです。

その中で、最も軽いのは、烏山の在韓米軍基地に、戦術核を再配備することかもしれません。