学校・教育

「数学コトバ」を使えば、アタマがどんどん勝手に論理的に考え出す!

話が巧い人たちは、これを実践していた
深沢 真太郎

林修氏が予備校講師になった理由

続いて東進ハイスクールの現代文講師である林修氏。実は林氏はもともと数学を教えていたそうです。テレビなどのメディア露出の場でも数学の重要性を説いており、そのメッセージは数学を専門とする私よりずっと影響力があるようです。次は、なぜ林氏が予備校講師になったのかを語ったテレビドキュメンタリー番組の一部です。(括弧内は筆者による)

「やっぱりやりたい仕事ではなかったですね。(なぜなら)同級生がみんな官僚とかね、医者だとか弁護士とかでね、特にバブルの時代でね、国際的に派手に活躍しているときに、僕もそれをやろうとして、ことごとく失敗したんですよ。

(だから)僕はね、官僚として出世している連中と自分を比較したときに、彼らのような粘り強さがない。(一方で)キレはあるかもしれないけど、あの粘り強さは僕にはないですね。(だから)そういうところで勝負したら負けるんですよ」

「短文→数学コトバ→短文」という原則どおりに話しています。文脈上は数学コトバを使うべき箇所が4箇所あります。しかし、林氏は数学コトバを使いませんでした。そのかわり、1秒以上の「間」をつくって話しています。

 

伝える内容を構築するために、考えるときは数学コトバを使う。だが、実際に伝えるときには不要なコトバは発しない。きわめて数学的な伝え方です。数学的な人物である林氏ですから、伝え方も数学的なのは「自明」なのかもしれませんが。

数学的に伝えるのがいいのは、聞き手にきわめてわかりやすくなるからです。そして実際、多くの成功者も伝えるべき局面でそれを実践していることがわかりました。  

数学コトバで変わる3つのこと

数学は、数学コトバに依存して成り立っています。裏を返せば(←これもまた数学コトバ)、あなたが日々の生活やビジネスシーンにおいて、意識的に数学コトバを使えば、数学を学ぶのと同じ行為をしていることになるわけです。

ですから、もし数学を学び直したいのなら、そして数学がどう役立つのかを知り、実際に人生に役立てたいと思うなら、すべきことは机上のお勉強ではありません。

「考えるときに使う言葉、伝えるときに口から発する言葉」を数学コトバに変える。

まずはここから始めてください。

使う言葉を変えれば、それに連動して何かが変わるはずです。