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トランプVS習近平・対北朝鮮「極秘会談」その全容
習主席が「北の転覆が狙いか」と詰め寄り…

北朝鮮を巡る緊張の度合いが増している。私は、現段階においても、アメリカによる空爆はないと見ているが、それは、トランプ政権の「最後の良心」を信じているからに他ならない。

まずは、私があるルートを通じて入手した最新の話をお伝えしよう。この話し手は、北朝鮮の幹部である。

「われわれは絶対に黙っていない」

――金正恩委員長が、4月13日の黎明通り竣工式に参加し、かつ世界の200人近い報道陣を招待した。これは何を意味するのか?

「昨年5月の朝鮮労働党大会で、『核開発と経済発展』という『並進政策』を採択した。そのうち経済発展の象徴が、黎明通りだ。4月13日に、世界のメディアが一斉に報道したように、70階建てマンションを含む80棟の高層マンション群などを完成させた。

生誕105周年の『太陽節』(金日成主席誕生日)までに黎明通りを完成させるようにというのが、敬愛する最高領導者でおられる金正恩元帥様の絶対命令だった。昨年夏の咸鏡道の洪水で、建設部隊がすべてそちらに駆り出されたため、工事が3ヵ月中断したが、よく完成を間に合わせたものだ。

ともあれ、この黎明通りの完成によって、国連の経済制裁にもめげず、共和国(北朝鮮)は経済発展していくのだという揺るぎない意志を、国の内外に示したのだ」

――それから二日後の4月15日、金正恩委員長は、「太陽節」105周年記念の軍事パレードを閲兵した。そこには、ICBM(大陸間弾道ミサイル)と思われる新型の長距離ミサイルも初登場した。これは何を意味するのか?

「軍事パレードは、昨年5月に行った第7回朝鮮労働党大会で採択した『核開発と経済建設』のうち、核開発の成果をアピールするのが目的だ。

核兵器を搭載し、アメリカまで届く長距離ミサイルの開発は、順調に進んでいる。それによって、アメリカの攻撃を防ぎ、アメリカとの直接交渉によってわが国の安全を確保せよというのが、将軍様(金正日総書記)の『遺訓』だ」

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――アメリカは、空母「カールビンソン」と「ロナルド・レーガン」を朝鮮半島近海に派遣するなど、着々と北朝鮮攻撃の準備に入っている。北朝鮮は、こうしたアメリカの圧力を、どう感じているのか?

「元帥様(金正恩委員長)は、『アメリカが一戦交えるというなら、やってやろうじゃないか』というお気持ちだ。また国民は、アメリカの空母がどうしたとか、トランプが何と言ったとかいうニュースは知らない。

元帥様が、首領様(金日成主席)や将軍様(金正日総書記)と決定的に異なるのは、アメリカを恐れないことだ。首領様は朝鮮戦争(1950年~1953年)を経験されていて、『アメリカとだけは戦争してはならない』と言っておられた。将軍様も、アメリカ軍を恐れていて、日中は努めて車での移動を避けたし、イラク戦争(2003年)の時は40日間も、地下の防空壕で生活された。

それが元帥様は、まったくアメリカ軍を恐れていない。だから4月13日も15日も、平気で日中、外に出て活動された。周囲が『アメリカ軍の空爆に遭うかもしれません』と諫めても、意に介さないのだ。だから、元帥様はあくまでも『核開発と経済建設』という並進政策を進めていくおつもりだ」

――それでは、6回目の核実験、もしくはICBMの発射実験を近々、強行するつもりか?

「その通りだ。まず核実験で、次にICBMの発射実験という順番だ。核実験に関しては、4月25日の朝鮮人民軍創軍85周年の前後に行うよう指示が出ている。実際には、実験の数日前に最終的な命令が下されるだろう。

ICBMに関しては、その後、最も適切な時期を見て、発射実験を行うだろう。目標としているのは、ハワイとアメリカ本土の間の海域だ。これによって、アメリカは共和国の実力に驚愕するだろう」

――だが、もし4月25日前後に核実験を強行したなら、トランプ大統領が黙っていないのではないか。アメリカが、咸鏡北道吉州郡豊渓里(プンゲリ)にある核実験施設を空爆した場合、どうするのか?

「そうなったら、朝鮮人民軍が『ソウル火の海作戦』を敢行する。すなわち、ソウルに向けてミサイルを1、2発ブチ込む。それで南の傀儡(韓国)はパニックに陥り、わが国に手出しができなくなるだろう。現在、南の傀儡には大統領さえ不在なのだから、何ができるかということだ。

元帥様は4月14日、『朝鮮人民軍最高司令官命令136号』を下達された。そこには、『祖国統一を目指した戦闘準備を一日も早く完成させ、社会主義強国建設の突破口を前面で押し開き、偉大なる金日成同志と偉大なる金正日同志の愛国の念願、強国の念願を、現実に花開かせなければならない』と記されている。敵の先制攻撃があれば、われわれは絶対に黙っていない」

* * *

このように北朝鮮側は、4月25日前後に核実験を強行することを明言しているのである。

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