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国際・外交 中国 北朝鮮
北朝鮮問題を任せるには頼りなさすぎる習近平の「鈍い反射神経」
ボケた言葉で誤魔化している場合か

米中会談、習主席の「失態」

朝鮮半島はどうなるのか。

いま苦しい立場にあるのは中国だ。習近平国家主席は先の米中首脳会談でトランプ大統領から米国に協力するのか否か、二者択一を迫られた。トランプ政権の「力による平和」路線が具体的な姿を現しつつある。

米中首脳会談は夕食会の最中にトランプ大統領がシリア空爆を習主席に告げる劇的な展開になった。習主席はよほど当惑したに違いない。「子どもたちが殺されている時にこうした対応は必要と理解する」と語ってしまった。

これではロシアのプーチン大統領は面目丸つぶれである。プーチン大統領はシリアのアサド大統領に肩入れする一方、中国とは盟友関係を築いてきたのに、よりによってトランプ大統領の面前で習主席からあからさまに批判された格好になってしまった。

それだけではない。

北朝鮮の金正恩・最高指導者にとっても「裏切り」同然の発言だった。ティラーソン米国務長官が「(シリア空爆は)いかなる国も国際規範や国際合意に反して他国の脅威になるなら対抗措置がとられるというメッセージ」と語ったように、空爆は北朝鮮に対する威嚇でもあったからだ。

習主席はどうして、こんな発言をしたのか。

ロシアとの盟友関係や、いろいろ不満はあれ、中国こそが北朝鮮の後ろ盾になってきた関係を踏まえるなら、ここでロシアや北朝鮮を怒らせるような発言は控えなければならなかったはずだ。たとえば、大統領に「一方的な措置は支持できない」くらいは言い返しても当然である。

ところが、まったく逆に「こうした対応は必要」で「理解する」とまで踏み込んでしまった。この習発言を聞いて「これじゃ習主席は北京に帰ったら王毅外相からとっちめられるだろうな」と言った日本政府関係者もいるくらいである。

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