撮影:川島小鳥
読書人の雑誌「本」 中国

休暇の旅行計画、台湾に行くなら台北よりも「台南」です!

構想1年以上、川島小鳥の新作ガイドブック

僕にとっての第二の故郷

この度『愛の台南』というガイドブックを講談社より出させていただいた。構想1年以上、「手に取ってくれた人の旅のお守りのような本になるように」と願いながら作った本。完成して万感の思い。

普段の生業は写真家なのに、なぜガイドブックを作りたかったかというと、単純明快に台南が大好きだからという理由。

2014年に出した拙著に台湾で撮影した『明星』という写真集がある。3年通い、台湾中を被写体や景色を求めて旅した。台湾のなかで思い入れのある場所は数あれど、台南への愛と感謝はダントツで、写真集が完成してからも何度も訪ねている、僕にとっていわば第二の故郷。

最近、多くの人が台湾旅行に行くようになり、よく、おすすめは? と台北のことを聞かれて答えるけれど、内心では台南はもっとおすすめと思って、歯がゆかった。

新幹線に乗ればたった2時間の台南は、2泊3日の旅行でも十分楽しめる。でも、台南のどこへ行けばいいのか、何を食べればいいのか、自分の中ではっきりと答えられない。

まるで好きな人のどこが好きかを聞かれて、顔、性格……と具体的に答えてみても、正確な理由は答えられていないような。雰囲気が好きなんです! と宣言してみても、初めて台湾に行く人に台北を通り越して台南に行ってもらう説得力がない気がして。

 

そういうわけで、今回の本を作ると決まってから、まずしたことは再び台南に行って、台南の空気を感じながら魅力をメモしていくことだった。

写真家という職業は、基本的には視覚的に物事を見て捉えることだから、いわば感覚が最重要なのだが、ガイドブックとして人様に見てもらう以上、ちゃんと説明しなくては!