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スヌーピーの漫画『ピーナッツ』全集は読むだけでライフワークになる

連載が始まったのは1950年…

表紙を見て僕の今年が始まった

『ピーナッツ』の日めくりカレンダーを今年も手に入れた。

昨年と一昨年は、いま住んでいるところから各駅停車の電車でひと駅の町の店舗の、その季節になると拡大されるカレンダー売り場の片隅で見つけた。

そのさらに前、つまり3年前は、新宿南口の紀伊國屋書店の洋書売り場の、人のあまりとおらない場所に、1月なかばを過ぎて値段をつけなおした大小さまざまなカレンダーが、ワゴンに入れてあった。その片隅に、『ピーナッツ』の日めくりを僕は見つけた。

『ピーナッツ』の日めくり以前は、『ニューヨーク・タイムズ』のクロスワード・パズルの日めくりカレンダーを、10年くらいは使った。毎日、この新聞にふさわしい難度で、クロスワード・パズルがひとつ載っている。ひとり熱中して鉛筆でアルファベットを枠のなかに書き入れて過ごす時間は、日課の一部分だった。

今年は『ピーナッツ』の日めくりを店舗で見なかった。

インターネットで探したら日本には日本語で解説されたものしかないとわかったので、イギリスに注文した。ユナイテッド・キングダムのブック・ディポジトリーという会社で、合計はジャパニーズ・イェンで1545円だった。注文のクリックをしてから1週間ほどで届いた。

 

表紙を見て僕の今年が始まった。

『ピーナッツ 2017 CALENDAR』とある下に、チャーリー・ブラウンとスヌーピーの絵がある。スヌーピーは画面の右へ向けて、うれしそうに全速力で走っていく。正面を向いている笑顔のチャーリー・ブラウンは、左手を上げている。

走るスヌーピーは時間というものの象徴か。

矢のごとく過ぎ去っていく時間は、地表を全速力で走るスヌーピーでもあるだろう。そのような時間のなかを生きるすべての人を、チャーリー・ブラウンが象徴している、と僕はこの表紙絵を解釈した。

チャーリーが着ている黄色の半袖ポロ・シャツの胴まわりにある黒いジグザグは、時間というものを図案化した一例だろう。