これが「ノニ」〔Photo〕iStock
医療・健康・食

末期がんの私が代替療法を選んだ「本当の理由」

働き盛りのがん闘病記(8)
〔前回までの話〕2015年11月、働き盛りの私の身に、思いもよらぬがん宣告が下された。ステージⅣAの末期がん、余命は1年。私は医師がすすめるがんの標準治療ではなく、代替療法でいくことを選んだ。しかし、その中心となる食事療法の根幹「野菜ジュース」の試練(材料費と手間)に耐えきれなくなった私は……。(*連載第1回はこちら http://gendai.ismedia.jp/articles/-/47524

「ノニ」ってなに?

前回(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/51233)、やや思わせぶりな前フリで終わったが、今回の情報は本当にかなり有効な情報だと思う。

有効であると同時に、誤解を受けやすい情報でもある。

なので、まずは私の体験談からご紹介したい。まあ、闘病記なのだから体験談を書かなかったら何を書くのだという話ではあるのだが。

私が中咽頭がんのステージⅣAと診断されて以降、本当にたくさんの方から連絡を頂いた。みなさん、私の身体を気遣っての思いやりのこもった激励のご連絡がほとんどであったが、がんに効果がある治療法についての情報を教えてくださった方も多かった。

その中で印象的だったのは、以前から親交のあった料理研究家のK女史から頂いた手紙であった。

手紙には、「実は私も以前、乳がんにかかり、手術を受けました。その後、抗がん剤を拒否して自然治癒力を活かした方法で完治しました」と書かれてあった。

K女史はスイーツを専門とした料理研究家で、姉御肌でさっぱりした物言いが小気味よい、素敵な大人の女性である。あの明るいK女史に、がんとの闘病という壮絶な過去があったとは。そして、私の病状を耳にして激励の手紙をくれた思いやりの深さを思い、鼻の奥がつんとなった。

K女史からの手紙の内容を要約すると、下記のようになる。

●私は抗がん剤と放射線治療を拒否し、自然治癒力でがんを治した。

●医者の言うことを聞くと殺される。

●ノニがお勧めである。どこの会社のものでも良いから試してみるべし。

手紙を読み終えて、私の頭はクエスチョンマークでいっぱいになった。

 

がんの闘病記を書き始めて以来、様々な方からご連絡を頂く機会が増え、世の中には標準治療を選択せずに自然治癒力だけでがんを克服した方が意外と多いという事実を何度も見聞きしてきた。そのため、1番目については、「あのK女史が」という点以外は、それほど驚きはなかった。

2番目については、さすがに言い過ぎのように感じられるが、まあ、標準治療以外の選択肢を全否定しがちな医学界に対する憤りが言わせた言葉と考えれば、理解できなくもない。

問題は3番目だ。

ノニってナニよ?

駄洒落ではない。本当に知らない言葉だった。

50も過ぎると、知らない言葉というのは少なくなってくる。ましてや言葉を扱うのが私の仕事である。他の職業の方よりも、多少は語彙も豊富なはずだ。しかし、ノニという単語には、思わずポカーンとなった。

あ、ポカーンっていうのはすでに死語か? ギャフンと同じ扱いだろうか? そう思ってキーボードを再度叩いてみると、(“゚д゚) という顔文字が変換候補に出てきた。まだ使われてるんだな。試しにギャフンを入力してみたところ、顔文字は出てこない。なるほど。平成29年3月現在、ポカーンはセーフで、ギャフンはアウトなのね。

まあ、そんなことはどうでも良い。問題はノニだ。