Photo by iStock
医療・健康・食 ライフ 週刊現代

「首・肩の痛み」にやってはいけない治療法 〜危険な施術にご用心

首は揉んではいけない!?

首・肩のこりや痛みを経験したことのない人はいないだろう。まさに国民病だが、それを治療する整形外科、整骨院などの実態はあまりにお粗末。下手な治療で被害に遭わないために知っておきたいこと――。

首の急旋回で寝たきりに

「医学的知識のない整骨院では、しばしば危険な施術が行われています。

たとえば、関西を中心に流行っている頸椎スラスト術。首をグイッと急旋回させるものです。これは26年も前に厚生省(当時)が、禁止通達を出しているのですが、そこには罰則規定がないのです。だから現時点でも整骨院などではやりたい放題やっている。

スポーツ医療を提供している病院が柔道整復師専門学校を経営していて、そこで頸椎スラスト術を教えている例もあります。

私のところの患者さんでも、この施術によってほぼ寝たきりになってしまっている人が2人もいます。共に裁判沙汰になりました」

こう語るのは、大阪の整形外科医、喜多保文氏だ。喜多氏が続ける。

「単に肩こりとか疲労感の改善のために、軽い気持ちで整骨院に行ったばかりに、これほどの大事になってしまう。首や肩はそれほどデリケートな部分なのです。

整骨院では骨格の歪みを外圧によって矯正する治療が行われることがありますが、医学的にそんなことは治療になりえないのは明らかです」

首や肩の慢性的なこりや痛みに悩まされながらも、原因がはっきりせずに、強いマッサージなどを受けて症状が悪化してしまうケースが急増している。

さかいクリニックグループ代表院長の酒井慎太郎氏が語る。

「今の医療機関の問題点として、目の前の痛みをとることに集中しすぎてしまうところがあります。なぜ、その痛みがあるのかという原因を探ろうとしないのです。

たとえば頸椎に異常がある場合は、いくらマッサージしてもよくなりません。むしろ強い力を加えることでダメージを与えてしまうこともある」

この続きは、プレミアム会員になるとご覧いただけます。
現代ビジネスプレミアム会員になれば、
過去の記事がすべて読み放題!
無料1ヶ月お試しキャンペーン実施中
すでに会員の方はこちら