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格差・貧困 ライフ
100万貯めては一気に使い切るキャバ嬢の「男気溢れる」金銭感覚
オンナの収支報告書【13】

鈴木涼美さんがオンナのおカネの稼ぎ方・使い方について取材考察する好評連載「オンナの収支報告書」。今回は、短期間で100万円単位で稼ぎ、そしてそれを一気に使う、男気溢れる稼ぎ方・使い方をする風俗嬢さんに密着します!

(※バックナンバーはこちら http://gendai.ismedia.jp/list/author/suzumisuzuki

貯金魔の傾向は男女で違う

貯金魔というのは老若男女どこの世界にもいて、ケチな人というのもどこにでもいる。よく言えば堅実。

男の貯金魔、守銭奴、ケチ、堅実という人で最も多いパターンが大手企業に勤めてギリギリ30代のうちに家を建てるタイプで、そういう人はそれなりに高い服を着ていたりたまに旅行に行ったりはするが、ものすごく必要にかられないと人に奢ったりはしないし、旅行先でうっかり財布の紐が緩んだりもしない。

一つお気に入りの高い時計を買ったりはするが、飲み会の割り勘などには細かく、キャバクラやギャンブルにはもちろん縁がない。仲間内の評判は、「●山さんって関西出身だからか、ちょっと商売人っぽいケチさがあるんだよね」。

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対して、こちらはどちらかというと女性に多いのが、別に家を建てるわけでもなくそもそも節約が好きだったり、通帳の金額が増えていくのが好きだったりする人で、極端な女貯金魔については以前もこの連載で取り上げたことがある(「貯金という底なし沼にハマった『富女子』OLの金銭感覚」http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50476)。

彼女のように極端に「貯めるのが好き」というタイプもいれば、お金が貯まっていく様子そのものよりも、節約が趣味というタイプもいて、服のリメイクや使わなくなったものを再利用したお掃除グッズをわざわざSNSで紹介したり、トイレのタンクにペットボトルを入れ窓に目張りして光熱費や水道代を浮かせたりするのがそのタイプである。

男のケチや貯金魔が何か壮大な人生計画や大きな買い物のために他を圧縮し、オンナの守銭奴はお金そのものやそれを使用しないことを楽しむ、というのはしかし、ただの傾向であって別に確固とした法則ではない。

 

壮大なもののために貯金をするのが好きな女だってもちろんいるのだが、音楽留学費用など夢を叶えるために水商売や風俗を始めた、という女の子の多くは、経過としての仕事の世界でいつしか今を生きるようになり、ただの夢のための一歩と思っていたはずが立派なホステスや風俗嬢になっていることが多いのもまた一つの真実である。

私自身は未来なんていう、来るかどうかも不確かなものに投資し、そのために今を節制の期間とするよりは、未来を若干疎かにしつつも今目の前にある幸せを我慢しないタイプなので、そういう人たちの気持ちはものすごくよくわかる。

ただ、その男女の傾向や、今を生きがちな女の子の習性を超えて、女性であっても「●●のためにお金を貯める」というのが好きという人ももちろんいる。

私のキャバクラの同僚であったマリアちゃんというのがまさにそういうタイプだった。ただし、それは25年ローンで家を建てたり、広尾にマンションを買ったりするサラリーマンの規模を縮図にしたような形ではあるのだが。

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