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値上がり必至!全国「優良マンション」実名ベスト200ランキング
北海道から沖縄まで全国主要物件を調査 

東京五輪が開催される2020年を過ぎれば、不動産バブルは崩壊。人口減少で需要も縮んで、価格は下落の一途へ……そんなマンション不況時代にも勝ち続ける、「最強物件」が実はあるのだ。

大和ハウスの物件が強い

ナンバー1に輝いたプレミスト札幌ターミナルタワーは、近年開発著しい札幌駅北口エリアに立つ38階建てのタワーマンション。駅至近の利便性があるうえ、付近には北海道大学が立地するなどアカデミズムの香りも漂う。

2030年度に予定している新幹線の札幌駅延伸でさらなる利便性向上も望めるとあって、まさに「トップ」に相応しい好条件を取り揃えた超優良物件といえる。

「北海道では冬に雪道を歩かなくて済むように地下街の入り口が近い物件の人気が高いのですが、プレミスト札幌はその条件にも該当します。

さらに、このプレミストは大和ハウス工業が手掛けた物件なのですが、実はここがまたミソ。いま大和ハウスの物件は大注目されているのですが、それは同社が力を入れている地方での用地取得能力に目を見張るものがあるから。

各地の優良不動産を目ざとく押さえるので、物件の信頼感がぐんと高まっている」(住宅ジャーナリストの櫻井幸雄氏)

実際、大和ハウスが手掛ける物件は、石川県のプレミスト金沢本町(26位)、福岡県のプレミスト千早タワーツインマークス(46位)から、熊本県のプレミスト白川公園(66位)、沖縄県のプレミスト牧志タワー国際通り(100位)まで、地方の「要所」を押さえた好立地物件が数多くランクインしている。

「総じて上位の物件は、こうした利便性プラスアルファが揃っている。4位の千葉マリンコートも、駅近の利便性に加えて、建設・分譲がともに鹿島建設というのがポイント。スーパーゼネコンがみずから建て、売る物件というのは建物自体への安心感がブランドになる」(前出・櫻井氏)

 

2位に輝いたグランフロント大阪オーナーズタワーは、梅田のビジネス街にそびえるランドマーク。一見関係なさそうだが、飯田橋駅前でオフィスビル隣接のパークコート千代田富士見ザタワー(6位)とは、上がる理由に「共通点」がある。

「どちらもオフィスエリアのすぐそば。ベッドタウンからオフィス街に通うスタイルから、より職住近接のスタイルへ移行する流れが出てきた中で、『職場』に近い物件ほど値上がりが期待されます。

実際、スーパーなどの職住近接の環境整備も進んできている大阪の金融街・北浜の物件もランクインしている。都心とベッドタウンを結ぶ私鉄各線沿線の物件がランキングに少ない一方、有明など湾岸エリアが入るのも、後者のほうがオフィスに近く感じる立地なのが理由でしょう」(ニッセイ基礎研究所主任研究員の増宮守氏)

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続けて見れば、7位の幕張ベイタウンセントラルパークイースト、8位のパティオスアバンセは、ともに千葉・幕張エリアの物件。なぜ「幕張物件」がこんなに強いのか。

「近年、都心回帰の流れから少し値下がり気味でしたが、実はこれから新築マンションが数千戸単位で立つ開発計画があるんです。

大規模開発が行われるので、これから多額の広告宣伝費が投入されるということ。おおむね新築一戸あたり100万円の宣伝費をかけるとして、1000戸で10億円分が『幕張ブランド』の宣伝費に投入されるので、おのずとこの街の価値が引き上げられ、物件価値も上がる」(住宅ジャーナリストの榊淳司氏)

東日本大震災後に湾岸エリアは敬遠されて価格が低下傾向にあったが、そろそろ割安感が出てきたことから、人気が再燃している面もある。コスモ新浦安東京ベイ(111位)など「浦安物件」が入るのも、同様の理由からだ。

「福岡のマンションでも『再評価』の気運が高まっています。もともと福岡市はマンションが多い地域で、新陳代謝が早い。

一方、最近は手頃価格になった過去のマンションを再評価し、中古人気が高まるという現象も起き始めている。

11位、13位、14位に入った香椎エリアの3物件は割安になり、従来から高級とされてきた大濠エリアでもパークプレシャス大濠(17位)など、造りのいい高級物件が再注目されている。こうした良質な中古物件の価値が見直されて、人気化する可能性がある」(不動産エコノミストの吉崎誠二氏)