野球
【春のセンバツ】プロのスカウトが注目する8選手を見逃すな!
早実の清宮だけじゃない
週刊現代 プロフィール

履正社と並び、投打に「千両役者」が揃っているのが、早実と同じく東京から出場する日大三高。中でも、昨秋の秋季東京大会で一躍その名を全国に轟かせたのが、エースの櫻井周斗(3年)だ。

最速144kmの直球と、同じ軌道から変化するスライダーを武器に、清宮を5打席連続三振に切って取った。

「あれは衝撃的でした。『清宮詣で』に球場を訪れていた関係者が一気に櫻井の存在をマークするようになった」(プロ野球・現役スカウト)

櫻井に加え、ゴジラこと松井秀喜を彷彿とさせる豪快なスイングが売りの金成麗生(3年)も、注目株だ。

アメリカ人の父と日本人の母を持ち身長193cm、体重101kg。名前の「レオ」にかけて「デカプリオ」の異名を持つ。

「彼がすごいのはレフトにもライトにも打ち分けられること。あれだけのパワーがありながら、バットのヘッドを残して流し打ちできるのは相当器用な証拠」(前出・小倉氏)

履正社の二人に加え、関西にはもうひとり、大きな注目を集める選手がいる。同じく大阪代表の大阪桐蔭・根尾昂(2年)だ。中学3年生にして最速146kmを計測し、野球ファンの間で「スーパー中学生」の名をほしいままにした。

長年、根尾を取材してきたスポーツライターの氏原英明氏が語る。

「中学の時から勉強ができる子で、両親が医師。中学時代は『医者になるなら慶應高校、野球に絞るなら大阪桐蔭』と周囲も進学先を注目していた文武両道の逸材。

桐蔭の監督に聞くと、『内野手としてのポテンシャルは松井稼頭央(楽天)級』だと話していました。

いまは外野手としてレギュラーですが、本職はショート。高い打球反応力とスローイングの巧さを活かした守備は惚れ惚れするほど素晴らしい。将来的には、本当にメジャーの内野で通用すると思います」

 

華麗な守備といえば、「東北にこの選手あり」といわれる逸材がいる。仙台育英(宮城)のショート・西巻賢二だ。身長168cmと小柄ながら、1年生からレギュラーを張っている。

西巻の出身中学である仙台育英学園秀光中等教育学校の軟式野球部監督を務める須江航氏が、はじめて西巻の姿を見たのは、小学生向けに開催している野球部の練習体験会でのことだった。

「走ったり、ノックを受けたりしている姿を見て、衝撃を受けました。スピードと身のこなしが、小学生のそれではなかった。途中から参加していた他の子供たちも見とれてしまい、完全に西巻の『ワンマンショー』になってしまったのを覚えています。

よく『何十年に一人の逸材』なんて表現をしますけど、『コイツのことだ』と息を呑みました」

走攻守すべてで高い能力を誇る西巻だが、圧倒的な評価を受けているのはやはり守備。

仙台育英出身者には、立浪和義氏や仁志敏久氏など、並み居る名手たちがこぞって守備センスを絶賛する平沢大河(千葉ロッテ・2年目)がいるが、西巻はその上をいく逸材だという。

イチローなみのこだわり

「平沢君ももちろん上手かったですが、正直、西巻君はその比ではない。守備範囲の広さ、打球に追いつくまでの速さ、送球の無駄のなさ。中学1年生の時点でどれをとっても超高校級でした。

小柄だからなかなか評価されにくいかもしれないですけど、本当に『モノ』が違いますから。注目してほしいです」(須江氏)