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北朝鮮高官が初証言!金正男暗殺「実行役の4人はすでに消された」

近藤大介のコリア・ディープスロート
近藤 大介 プロフィール

核実験は必ずやる

――3月1日から、丸2ヵ月にわたる史上最大規模の米韓合同軍事演習が行われている。空母やステルス戦闘機などを駆使して、約32万人もの兵士が連日、参加している。

北朝鮮は、この演習が実戦と化すことを恐れているのか。

「それは大きな脅威と感じている。だからこそ、対抗措置としてミサイルを発射し、内外に朝鮮人民軍の威力を誇示しているのだ。

いまの朝鮮人民軍の最大の問題は、軍に食糧と燃料が回らなくなってきていることだ。

だがそれでも、わが国は1953年に朝鮮戦争に勝利して以降、これまで64年間も、常に戦時体制で生きてきた。そのため、耐えることには慣れている。わが国民は精神力の強さでは、アジアのどの国にも負けない」

 

――北朝鮮は他にも、米韓合同軍事演習に対抗する手段を持ち合わせているのか。

「太陽節(4月15日の故・金日成主席の誕生日)の祝日までに、米帝に対抗するため、世界に轟く『二つの大事業』を抜かりなく準備しておくようにというのが、元帥様の指示だ。

それは第一に、6回目の核実験だ。わが国の核兵器はすでに小型化し、核弾頭としてミサイルに搭載できるレベルまで達していることを、改めて見せつける。

もう一つは、ICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射実験だ。巨大なミサイルを太平洋に向けて撃ち、ハワイの向こうまで届くことに、世界は驚愕するだろう」

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――北朝鮮は今後、引き続き米韓とのチキンレースを続けていくつもりなのか?

「その通りだ。どこまでも強硬路線を貫いていき、進めるところまで進んでいく。こちらが殺らなければ殺られてしまうというのが、元帥様の主張だ。

元帥様を推戴する全朝鮮人民も、元帥様とともに進んでいくことこそが、自分たちの使命だと信じている」

――2月18日、これまで北朝鮮の「後見人」だった中国が、ついに北朝鮮産の石炭の輸入を禁止した。北朝鮮最大の輸出品を、最大の輸出国から禁止されたことで、経済的に一層厳しくなったのではないか。

「中国が石炭の輸入を禁止するという本当の意味は、石炭の輸入を減らすということだ。実際、輸出量はこれまでの半分くらいになったが、中国は引き続き、わが国の石炭を受け入れてくれている。

米帝が南の傀儡(韓国)にTHAAD(終末高高度防衛ミサイル)を配備しようとしている現在、朝中の友好が損なわれることはない。

南の方が、よほど国内が混乱しているではないか」

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「週刊現代」2017年3月25日・4月1日合併号より