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医療・健康・食
末期がんになってわかった「食事療法」の希望と大いなる困難
働き盛りのがん闘病記(7)
〔前回までの話〕2015年11月、働き盛りの私の身に、思いもよらぬがん宣告が下された。ステージⅣAの末期がん、余命は1年。私は医師がすすめるがんの標準治療ではなく、代替療法でいくことを選んだ。試行錯誤を重ね、いまでは自分なりにアレンジしているが、まずはその王道「星野式ゲルソン療法」がいかなるものか、わかりやすく紹介しておこう。(*連載第1回はこちら http://gendai.ismedia.jp/articles/-/47524

治療の有効率、ナント5割!?

日本では、がんを告知されてから、すぐに代替療法を試みる患者はほとんどいない。やはり最初は三大治療(手術・抗がん剤・放射線)を受け、それでも治らなかった患者が、藁にもすがる思いでたどり着くのが代替療法なのである。

従って、星野式ゲルソン療法を行った患者のほとんどは末期がんの患者のはずである。それにもかかわらず、治療の有効率(完全治癒、部分寛解などの改善、不変を合わせた率)は5割程度あるという。

有効率というのは、症状の改善が見られた場合も含まれているので、必ずしも「治った」というわけではないのだが、それは抗がん剤でも放射線治療でも同じこと。

末期になったがん患者の半数に効果がある療法というのは、いかに医学的エビデンスに欠けるとはいっても、無視できないのではないだろうか。

私はがんの告知を受け、この連載を開始して以降、数多くの医師、がん患者、がん患者の家族の方々から連絡を頂き、直接お目にかかったり、メールや Facebook、Twitter 上でのやり取りをさせて頂いてきた。

中には、私が標準治療を拒否したことについて、「命を粗末にするな!」とばかりにお叱りを受けたこともある。それはそれで、私の命を気遣って頂い結果で有難い話だと感謝している。

一方で、代替療法を応援してくれる方も多く、実際に代替療法で治ったという体験談を伝えてくれた方も非常に多い。

そして、代替療法を支持する方の中で、星野式ゲルソン療法を悪く言う人がほとんどいないという事実は、注目に値すると思われる。他の療法で治したという人でも、星野式ゲルソン療法と併用したという声は実に多い。さすがは代替療法の王者の風格である。

そして、私ががんになったらしいとわかった時から、妻がネット上で検索し、山のように本を買ってきて、始めてくれた食事療法も、星野式ゲルソン療法であった。

 

星野式ゲルソン療法の特徴

星野式ゲルソン療法は、原法とも呼ぶべきゲルソン療法とは何が違うのであろうか。

以下、星野式ゲルソン療法の特徴を挙げてみたい。

1)有機人参を中心とした野菜ジュースを1回400ミリリットルを1日3〜5回、計1.2〜2リットル程度飲む

2)玄米や全粒粉パンなどの未精白の穀物、いも類などを主食として摂る。副食では海藻類、キノコ類がお勧め

3)無塩食を心掛ける

4)油と動物性食品を制限する

5)嗜好品(アルコール、カフェイン、煙草、精製された砂糖)や食品添加物を摂らない

食べられるものとして、海藻とキノコが明記されたのは、この二つは高ビタミン、高ミネラル食の代表的存在だからである。ビタミンとミネラルは、免疫力をアップさせ、がんを抑止する効果がある。他にも高ビタミン、高ミネラル食品としてナッツ類が挙げられる。

これは便利なので覚えておいた方が良い。

食事の付け合わせには、芽こんぶやもずく酢、キノコの炒め物などを取り入れると、食卓が賑やかになる。

また、空腹時のおやつには、油で炒めていないアーモンドやくるみなどを食べると良いことが分かるのだ。