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みんな大好き「流れ星」の正体、実はコーヒー豆1粒大のゴミでした

わずか0.2秒しか発光しない…

願いをかけるのは難しい

夜空をスーッと光を放ちながら流れ、瞬く間に消える流れ星。「流れ星が流れている間に3回願い事を唱えると願いが叶う」と言われるだけに、ロマンチックな存在に見られているが、その正体はそこまで美しくはない。

流れ星という現象が起こる仕組みは、宇宙空間に漂っている「塵粒」(ダスト)が地球の大気とぶつかって、その摩擦から塵の成分が光を放つことによるもの。つまり、星のきらめきという認識は間違いで、正確に言うと、“ゴミ”が燃えているだけなのだ。

 

ちなみに、光を放つ時間はたったの0.2秒程度。願い事を言うのは1回でも難しいことがわかる。

流れ星の元ともいうべき、この塵粒。星という言葉や隕石のイメージから、大きさも巨大なものを想像しがちだが、あくまで塵なので、直径は1mm~数cm程度、重さは0.1gから大きくとも1g以内。

しかも砂粒のような硬さはなく、綿やハウスダストに近い構造の物質ということが判明している。身近なものにたとえればコーヒー豆1粒分のようなものと考えるとよい。

夜空で、わずか0.2秒しか発光しない、1粒のコーヒー豆を探すことがいかに困難か―流れ星を見る難易度はそれほど高い。では流れ星と出会う確率を上げるにはどうすればいいのか。

まず第一に、望遠鏡や双眼鏡を使わないこと。使うと視野が狭まってしまうため、一般人が流星観察をする際は肉眼が基本となる。

第二に、屋外に出てから夜空の暗さに目が慣れるまでは時間がかかる。最低でも15分間は観察を続けること。加えて目の感度を上げるため、車のヘッドライトや街のネオンなど明るい光が視界に入らないようにすると良いとされている。

それでも見られない場合は、流れ星が短時間に大量出現する流星群に頼るのもいい。直近であれば4月22日夜中には「こと座流星群」が、GW終わりの5月6日未明には「みずがめ座H(エータ)流星群」が極大を迎えるので、ぜひこの機会に流れ星発見を試みてはいかがか。(栗)

『週刊現代』2017年3月18日号より