政治政策 選挙
田崎史郎が分析する「小池総理誕生の可能性」
安倍首相が警戒する、底知れぬ野心

人間は誰しも夢を抱く。国会議員なら、首相になる夢だ。それを公言する人は少なくても、あるいは現実的に見てその可能性がない人でも、国会議員は首相の座に憧れている。

国会議員でなくても、夢を抱いている人がいる。東京都知事・小池百合子だ。本人はそんなことを考えているはずがないし、可能性はない、と思っている人が多いだろう。だが、2020年夏の東京オリンピック・パラリンピック後なら、可能性がないとは言えない。

「選挙はいつですか?」

小池が首相を狙っているという見方は年明けからじわりじわりと永田町に広がっている。きっかけとなったのは、1月10日に首相官邸で行われた首相・安倍晋三と小池との会談だ。この日、安倍は午前11時13分から20分間、小池と会った。

小池は官邸側に冒頭のカメラ撮りを要望。官邸側が受け入れると、カメラが写している場面で、小池は安倍に近づき、背広のエリに市松模様の大会エンブレムをあしらったピンバッジを着けた。

首相サイドの情報によると、二人きりになると、小池はいきなり安倍にこう語り掛けた。

「総理、選挙はいつですか?」

小池は衆院解散・総選挙の時期を尋ねた。安倍が「何も決めていませんよ」と煙に巻くと、小池は二の矢を放った。

「私はどこでも応援に行きますから」

都議会自民党を敵対視している小池が、なんと次期衆院選では自民党候補の応援に行くと宣言したのである。小池は今も自民党員。自民党に「進退伺い」を提出しているだけだ。自民党を自ら離党する考えはない。

 

会談を終えた後、安倍は周辺につぶやいた。

「小池さんは私の後を視野に入れている……」

安倍らは小池の言葉に、小池の底知れぬ野心を感じ取った。