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規制緩和・政策 行政・自治体
豊洲移転問題は、たった一つの「新基準」をつくれば万事解決する
石原バッシングより先にやるべきこと

なぜマスコミはこのことを報じないのか

元東京都知事の石原慎太郎氏が3日、記者会見を開き、築地市場の豊洲移転について自身の見解を述べた。筆者は都民なので、興味を持ってこの会見を見ていた。

翌日の新聞各紙の論評は以下の通りであった。

朝日新聞 「任せていた」「記憶にない」 石原氏、会見で連発
http://www.asahi.com/articles/ASK335GM3K33UTIL03F.html

毎日新聞 社説 石原氏記者会見 結局は責任逃れなのか
(http://mainichi.jp/articles/20170304/ddm/005/070/031000c

読売新聞 社説 豊洲市場問題 石原氏は責任を回避するな
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/20170303-OYT1T50102.html

日経新聞 豊洲移転問題「都庁全体の責任」 石原氏会見
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG03HAI_T00C17A3000001/

産経新聞 石原慎太郎氏が会見「混迷の原因は小池知事」 裁可責任認める、側近に用地交渉一任
http://www.sankei.com/politics/news/170303/plt1703030039-n1.html

東京新聞 【社説】石原元知事会見 責任逃れではないか
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017030402000169.html

各紙、石原氏が最高責任者として裁可した責任があるとしたものの、議会を含めた都庁全体にも責任があるとしている。しかしながら石原氏が責任を逃れようとしている点に不満を持っている。さらに、話の中身について「新味がない」と各紙記者は怒っているようだ。

具体的な話として、東京都と東京ガスとの間の売買契約について、瑕疵担保責任の解除があったことを知らなかったのに、その経緯を説明できないと、各紙記者は批判していた。

一方、こうした批判が前面に出ることで、石原氏の主張であるところの、科学的見地から豊洲が安全であること、小池都知事は安心と安全を混同していること、豊洲に一刻も早く移転しない不作為があることは、各紙ともそれほど強調していない。

 

筆者は、これまで本コラムで以下のような豊洲問題を書いてきた。

2016.09.05 築地市場は一刻も早く移転せよ! 都民のことを思うなら答えは一つだ
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/49645

2016.09.19 豊洲盛り土問題の真相 マスコミには高校化学の知識もないのか…
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/49754

2016.09.26 マスコミがなぜ「小鳥脳」と呼ばれるか。豊洲問題で改めてわかった
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/49801

これらをまとめれば、今の時点で豊洲市場はほぼ完成形なので、仮に追加対応が必要だったとしても、そのコストは少ない(サンク・コスト論)。その一方、移転による便益は4000億円程度と大きい。

盛り土のないことは結果として合理的であり、コンクリートでカバーすれば、より確実な安全対策になることも述べている。築地はこれまでの歴史から地下は土壌汚染が進んでおり、豊洲より危険な可能性が高いことも指摘している。

いずれにしても、環境基準に拘ることは非合理的であり、より科学的な安全基準が求められる、ということだ。

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