不安定時代の「副業のススメ」

サラリーマンがいきなり独立して、お店を持ったり、フリーランスで働いたり、会社を作ったりするのは、かなりのハイリスクだ。定期的な収入を失うことの経済的な不安定性は大きい。

40歳を過ぎたくらいから考え始めてもいいと思うし、将来本業にしようと思うようなビジネスであれば、もっと早くから実行に移してもいいかと思うが、元々勤めている会社の仕事と並行して、副業を立ち上げるのは、今後の長寿化・長期間労働社会に適応する上で有力な方法だと思われる。

筆者は、現在、58歳だが、証券会社のサラリーマン(非常勤だが給料や社会保険は会社のものだ)を務める傍ら、経済評論家・コンサルタント的な仕事をしている。こうした「働き方の複線化」を始めたのは、42歳になる少々前からだった。

当時は、勤務時間の縛りが緩いシンクタンクに、給与水準を落として仕事の負担を軽くして貰いつつ務めながら、他の会社にも勤めたり、ベンチャーに関わったり、評論家的な執筆や講演・出演などの仕事をしたりと、働き方と働き先を同時に模索した。

その結果、評論家的な仕事の分量が増えて、副業が半ば本業のようなバランスになって、その後、勤務先をシンクタンクから証券会社に変えて今日に至っている。

特別な才能もコネもない筆者の場合、こうした形がほどほどのリスクの下での働く機会の拡張方法だった。

相談できるヘッドハンターを持て!

60歳以降の、大まかにはセカンド・キャリアの働き方として、フリーランスや独立起業といった選択肢ももちろんあるが、自分のスキルや経験が活かせる職場に転職するという選択肢もある。

転職は、縁があれば短期間で決まることもあるが、シニアの転職の場合、採る側と採られる側の条件がなかなか一致しない場合も多いので、転職活動には時間が掛かると考えておく必要がある。

長期化するかも知れない転職活動にあっては、転職市場の情報収集も必要だし、戦略を相談できて、アドバイスを貰える相手がいると心強い。

ただちに転職する積もりがなくとも、ヘッドハンターの知り合いを作ることをお勧めする。仕事の詳しい知識、業界のトレンドなどの提供、あるいは人材の紹介などで、ヘッドハンターの仕事に貢献しておくなら、必要が生じた時に親身になって動いてくれるだろう。