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国際・外交 アメリカ

安倍・トランプ会談を下支えした、4人の日本人スペシャリストたち

「対日批判」はこうして封印された

5日に渡米していた2人の官僚

2月10日正午(米東部時間)過ぎから行われた日米首脳会談は、安倍晋三首相自らが想定していた以上の成功を収めたのは事実である。ドナルド・トランプ大統領が終始ご機嫌であったことは、安倍首相との1.5ラウンドの「グリーン会談」での表情や仕草からも見て取れる。

では、そこに至るプロセス、それも水面下で行われた準備・下支えは一体どのようなものだったのか。この点について解明してみたい。

 

知る者は殆どいない、スクープ情報をひとつ。安倍首相がワシントンに向けて政府専用機で出発したのは9日夜だったが、その直前の5日に、首相最側近の今井尚哉首相秘書官(政務)は事実上の首相特使として、外務省の秋葉剛男外務審議官(政治)を伴い、極秘裏に訪米していたのだ。

同氏は1泊3日の行程で、7日にワシントンから帰国、そして知らん顔して首相に同行した。一方の秋葉氏はワシントンに残り、首相一行と合流した。

では、今井、秋葉両氏は誰と会っていたのか。答えは、トランプ大統領の娘婿、ジャレッド・クシュナー大統領上級顧問である。長女のイバンカさんと同じ年の36歳。クシュナー氏がいかにトランプ大統領から信頼されているかを理解できる証が、筆者の手元にある。

それは、現在のホワイトハウスの見取り図だ。これをみると、ウエストウイング(西棟)1階正面のトランプ大統領執務室(オーバル・オフィス)の隣に大統領書斎と専用ダイニングルームがあり、そしてその次の部屋がクシュナー氏の執務室となっている。

簡単に言うと、大統領に最も近いスペースを占有しているのだ。その部屋の右隣にスティーブン・バノン首席戦略官・上級顧問、さらにその奥にラインス・プリーバス大統領首席補佐官の執務室がある。

因みに、プリーバス首席補佐官の裏隣がマイク・ペンス副大統領、バノン首席戦略官の裏向かいにケティ・ウォルシュ大統領副首席補佐官、クシュナー上級顧問の裏向かいがジョー・ハギン総務担当大統領次席補佐官の部屋だ。この中ではペンス副大統領の部屋が一番広く、次いでプリーバス首席補佐官である。

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