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安倍首相とトランプ大統領の「長い週末」中国メディアはどう報じたか

日米首脳会談の成果と課題

「中国とアメリカは平等な大国関係だ」

日米首脳会談が開かれた日本時間の2月10日深夜、私は東京・四谷の『鳳凰衛視』(香港フェニックステレビ)のスタジオにいた。香港、ワシントン、フロリダ、東京から、日米首脳会談を4元生中継するニュース番組だ。何だか臨時の東京特派員になったような面持ちである。

「トランプ大統領は1月20日に就任したばかりというのに、安倍晋三首相はこんなに早期にホワイトハウスに乗り込んで行って、日本は一体何が目的なのだ?」

香港のアナウンサーが、容赦なく質問を浴びせてくる。私は次のように答えた。

「おそらく安倍首相の最大の目的は、尖閣諸島の防衛に日米安保の第5条が適用されるということを、アメリカ側に明言してもらうことでしょう。今回は、トランプ政権が誕生してから『初対面』ということもあり、そこのところさえしっかりできれば、日本政府にとってはひとまず合格点と判断するものと思われます。

日本にとって『尖閣防衛は日米安保の適用範囲内』という文言は、言ってみれば、中国がトランプ大統領に『一つの中国の政策を支持する』と明言してほしいのと同様の核心的問題なのです」

私がこのように発言すると、前方に映し出されたテレビ映像で、ワシントンのスタジオで待機している中国人解説者の顔が、みるみる沸騰していくのが目に入った。この解説者が声を大にして反論した。

「中国とアメリカとの関係は、互いに平等な大国関係だ。それに対して日本とアメリカの関係は、不平等な関係だ。かつ中国は、アメリカに次ぐ世界第2の経済大国だ。昨日の習近平主席とトランプ大統領の電話会談でも、トランプ大統領は中国との関係を重視すると滔々と述べている。トランプ政権にとっては、日本よりも中国の方が、はるかに重要な相手なのだ」

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