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ライフ
”賞味期限”が女を不機嫌にする
女の格差社会を生き抜く

女の格差はいつから始まった?

これまで2万人以上のワーキングウーマンの恋愛や婚活、結婚を取材してきた私が、最近の女性達のある感情の傾向が気になっている。

それは「不機嫌」だ。

女性達の慢性的な不機嫌さが顕著になってきたのは、2014年ごろだった。政府がアベノミクスを印象付けたころから、“女性の格差意識”が目立ち始め、同年には女性のマウンティングを描いたテレビドラマ『ファーストクラス』(フジテレビ)が話題になった。さらに昨年(2016年)は高層マンションに住む主婦たちのカーストをベースに描いたミステリードラマ『砂の塔』(TBSテレビ)が放送されるなど、女性達の格差を描く傾向はずんずん突き進んでいく。

SNSで「リア充」が拡散される一方で、昨年はあらゆる世代の貧困がマスコミを賑わせたせいか、一部の富裕層も貧困に対する関心も高まり、もはや格差は当たり前のようにそこに存在していった。

 

女性が格差を顕著に意識するようになったのは、03年の「負け犬の遠吠え」の大ヒットからだろう。だが当時は、「負け犬」と呼ばれても不機嫌にならずそれをネタとして笑い飛ばす、余裕のある女性も多くいた。

結婚しているとかいないとか、子どもがいるとかいないとか、そんな状況を、「自分の意思だけでは決まらないから」と、「負け犬」には、誰にでも逃げ道があった。深刻にならない女性もいたのだ。

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格差が進むきっかけは2009年の流行語大賞に「女子力」という言葉がノミネートされ、「女子」にまつわる言葉が数多く生まれてからだろう。これまで“おんなのこ”を指す「女子」という言葉が一挙にアラフォー世代にまで勢力を伸ばし、その後の「女子会」を筆頭にブームは拡大していく。

「干物女」「こじらせ女子」「キラキラ系女子」「タラレバ娘」と、次々に女性の特徴を差別化し記号化するように「〇〇女子」が多発していった。その帰属意識を嫌悪して「無所属女子」と、フリー宣言をする女性ブロガーの登場など、「女子」を巡る様相はさらに賑わっていく。