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医療・健康・食
日本人はなぜ「カレー」が大好きなのか? 一度は行きたい名店10選
「ニッポンの国民食」の謎に迫る

松尾貴史さんとお笑いコンビラーメンズの片桐仁さんが、カレーの名店を勝手にランキング!

松尾貴史(まつお・たかし)
'60年兵庫県神戸市生まれ。大阪芸術大学卒業後にデビュー。俳優、ナレーター、エッセイストなど幅広く活動。2月6日には東京・渋谷で落語の舞台『実験落語neo』に出演する

片桐 仁(かたぎり・じん)
'73年埼玉県南埼玉郡生まれ。多摩美術大学在学中にお笑いコンビ・ラーメンズを結成、数々の舞台やテレビ番組に出演。毎週日曜18時テレビ東京『車あるんですけど…?』出演中

老舗名店が書店街に集まるわけ

松尾 カレーって、もう日本食だと思うんです。もちろん起源はインドにあるんだけれども、インドでは家庭料理の調味料のようなもので、いろんな料理に使うんですよね。それを日本人は、いわゆるカレーライスとして食べるんだけど、そこに欧風だタイ風だとか、いろんな進化系があって、さらにカツカレーなんてものまで作ってしまった。

片桐 みんな、カレーが大好きですよね。どの街に行ってもカレー屋さんがありますし。うまいカレーの店がある街として僕がまず思い浮かべるのは、新宿ですね。紀伊國屋ホールで公演があると、その地下のモンスナックに行くのがいつも楽しみなんです。

松尾 モンスナックのカレーはサラサラなんだよね。スープカレー流行のはるか前、昭和に創業した頃から変わらない味だとか。新宿には中村屋もあって、老舗の名店が多い。東京だと神保町にもカレー店が多いんだけど、思うにカレーは書店と相性がいいんですよ。

片桐 え、なぜですか。

松尾 本を買う人は、すぐに読みたくなるじゃない。そんなときにカレーなら、左手に本を持って、右手にスプーンを持ってすぐ食べられる。ラーメンだとそうはいかない。カレーにはどこか文化の香りがするんだよね。

 

片桐 なるほど。だから僕もラーメンズなのにカレーが好きなのか(笑)。神保町にはカレーマップっていうのもあるくらいで、路地からカレーの香りが漂っていますよね。

松尾 スマトラカレー共栄堂なんかは大正時代創業だし、欧風カレーのペルソナとかボンディみたいに長年やっているお店が多いよね。

片桐 仕事で行く先々にカレーの思い出があるんですけど、麹町のアジャンタもよく通いました。日本テレビのスタジオのすぐ近くにあったので。

松尾 アジャンタも老舗だね。あえて日本向けにアレンジしすぎず、インドの味付けを守っている。それとライスじゃなくてナンで食べるでしょ。

片桐 そうそう。それから、下北沢にもカレーのお店が多い気がします。劇場も多いけど。

カレー店の密集度で世界一!?

松尾 下北沢には、あの狭い街の中にカレー屋がいっぱいあるんです。聞いた話では、500m四方にあるカレー店の密度が世界一高いんだとか。

片桐 そうなんですか!?

松尾 辛さが選べるマジックスパイスや家庭的な店構えの茄子おやじなんかが有名だよね。マジックスパイスではいろいろな辛さのスープカレーが楽しめるんだけど、激辛ファン向けのレベルになると「涅槃」になって、一番辛いのは「虚空」と呼ばれてる。

片桐 僕は涅槃でも無理です(笑)。あと下北沢で忘れてはならないのが、般°若(ぱんにゃ)です! 僕にはナンバー1ですよ。

松尾 いやぁ、うれしい。あまり自分の店のことを話すのも照れるけど。初めは自分でカレー店を開く計画ではなかったんだけど、結局は好きが高じて始めることになって。