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都内一等地で売りに出た13LDK「47億円」の新築未入居物件とは

家具・調度品付き 全室床暖房完備

不動産情報サイトに突如として公開された、迎賓館のような新築未入居物件。その破格の値段に世間は騒然となった。

どれだけ豪華な設備があるのか、維持費はいくらかかるのか、徹底的に調べてみた。

由緒正しき住宅街「大和郷」

田園調布に成城、広尾に松濤――。東京には数々の名の知れた「高級住宅街」があり、数億円はくだらない邸宅が軒を連ねているが、これらに匹敵する「豪邸街」が文京区の駒込にもあることをご存じだろうか。

その地区の名前は「大和郷」。JR山手線駒込駅から歩いて5分ほど、「江戸の二大庭園」に数えられた六義園の西側に広がっている一画を指す。

この土地はかつて三菱財閥の創始者である岩崎弥太郎が所有し、大正時代に分譲されてからは三菱財閥の重役や実業家らがこぞって住んでいた。現在も多くの要人が生活しており、昨年亡くなった政治家の鳩山邦夫も居を構えていた。

そんな由緒正しき大和郷で、六義園に面する角地となれば、誰も文句のつけようがない「超一等地」である。

ここに286坪、13LDKの豪邸が'15年に建てられ、「新築未入居」の状態で売りに出されたことが話題を呼んでいる。その価格はなんと「47億5000万円」。そうそうお目にかかれない超高額物件だ。

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不動産コンサルタントの長嶋修氏が言う。

「大和郷周辺の地価は、だいたい1坪あたり300万~400万円くらいなので、単純計算だと土地だけで10億円ほどの値が付きます」

だがこの豪邸が建つのは「大和郷の『一等地の中の一等地』。坪単価500万円はくだらないでしょう」(不動産関係者)。

となると、土地代だけで約15億円。残りの32億円が建物の値段である。欧州の宮殿をまねたような「コの字」型の構造で、地上2階、地下1階の3層構造。住宅部分の建坪は940.78平方メートル(285.08坪)だ。

建築費を坪数で割ると、一坪あたり約1100万円。一般的な家屋であれば1坪あたり安くて60万円、高くても200万円くらいであるから、まさに「破格」の費用がかけられている。

 

実際に現地を訪れると、まるで「迎賓館」のような迫力に圧倒される。白い大理石の外壁に、高さ3.5m、幅2.5mはあろうかという大きな鉄の門。周辺の物件も100坪を超える立派な邸宅ばかりだが、敷地はそれらの軽く2倍はある。まさに「別格」の物件だ。

「家具・調度品付き 全室床暖房完備」の13LDKは、間取りも装飾もさながら宮殿のようにきらびやかだ。なによりも目を引く部屋は、71畳もあるサロンだ。

かのマリー・アントワネットが愛したフランスはヴェルサイユの離宮、トリアノン宮殿を模したデザインで、床全面を覆い尽くそうかというほど大きい一枚敷きの絨毯が敷いてある。

特注品ということだが「機械織りでも1000万円以上は軽くするでしょう」(工務店経営者)。