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金融・投資・マーケット

低金利時代に「リスクなし」でお金を増やすなら、オススメはこの一択

手数料稼ぎの商品に目を向けるな!

好利回りを警戒せよ!

個人も法人も、現在、お金を扱う上で最も重要なのは、「低金利」といかに付き合うかだろう。

長期金利(10年国債の流通利回り)は現在一時の利回りマイナス状態をわずかに脱しているが、「ほぼゼロ」の状態だ。

預金金利は、メガバンクにあっては普通預金から10年の定期預金に至るまで、0%から0.01%のレンジに収まるような案配だ。0.01%とは、100万円預けて1年間で100円の利息という計算であり、さらにこれに税金がかかるのだ。

個人にあっては、低金利の環境下で預金や国債など確実な手段ではお金が増えないことに苛立って、わずかな利回り差を求めてリスクのある社債投資に走ったり、元本にリスクがありかつ手数料が高いのに、分配金の利回りに釣られて毎月分配型の投資信託を買ったりしないことが肝要だ。

社債は、時に利回りが魅力的に見えることもあるが、発行企業に債務不履行のリスクがあるゆえに利回りが高いのであって、実際に提示される利回りがそのリスクに十分見合うレベルなのかが重要だ。しかし、個人の情報と判断力では、その判断がつかないのが現実だ。

もっとも、社債は、発行条件が魅力的であれば、機関投資家(有利な運用対象がなくて困っている)が争うように買っていくので、わざわざ金額が小口で販売に手間の掛かる個人相手に販売されることはない。

そもそも、個人向けに販売されている時点でダメなのだ。止めた方がいい、と申し上げておく。

 

また、資金の貸しを見つけることの困難と貸出金利の低下による利ざやの縮小に悩む銀行が、手数料収入の獲得を目指して手数料の高い投資信託の販売に力を入れていることは、現在、個人にとっては「低金利の最大の弊害」と言っていいかもしれない。

1月16日の『日本経済新聞』には、関東某県の地元大手銀行が、業務粗利益全体に占める手数料による利益(役務取引等粗利益)の比率が現在14%台であるものを、2020年3月期を目処に30%に引き上げたいとの方針を持っていることが報じられていた。

特に、かつて年間数%の利回りがあった時代(1990年代前半以前)を知っている高齢者は、分配金や利息・配当のような「インカム収入」を欲しがる傾向もあって、金融機関の営業ターゲットにされやすい。

低金利時代の心構えとして、最も重要なのは、逆説的に聞こえるかもしれないが、「ほどほどの利回り」に釣られないことだろう。

まず、「好利回りを警戒せよ!」と申し上げておく。

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