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経済・財政 国際・外交

「CHICKEN」で読み解く2017年国際政治

安倍首相の存在感が高まるのは間違いナシ?

2017年は酉年(とりどし)である。英語ではChicken。「Year of CHICKEN (Rooster)」にちなんで、今年の世界情勢を予測してみたい。

国際社会は「複雑骨折状態」

「C」から。China in Big Uncertainty(中国動向に大きな不安がある)である。秋に開催される中国共産党大会を控えて経済減速に一応の歯止めがかかったとされるが、1月20日、米国に対中強硬通商政策を採るトランプ政権が誕生することで米中関係に大きな緊張が走る事態の出来が予想される。

習近平・中国国家主席は現時点で、ドナルド・トランプ次期大統領の大統領選挙期間中と当選後の「中国は為替操作国」「中国製品に45%の関税を課す」発言に対し、特段の反応を示していない。しかし、対中貿易赤字解消を目指すトランプ新政権からの人民元切り上げ圧力が強まるのは必至だ。

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次の「H」はHeightening Tension in Middle East(中東情勢の緊張状態がさらに高まる)である。敵の敵は味方ではないが、トルコ国内のクルド人反政府勢力に悩まされるエルドアン大統領は、シリアのアサド政権を支援するロシアのプーチン大統領と手を握った。

一方で、共に原油生産大国であるイスラム教シーア派のイランとスンニ派のサウジアラビアの対立は内戦状態にあるシリアとイエメン両国を巻き込み、さらに深刻化している。

そこへ親イスラエルを明らかにしているトランプ政権が誕生し、イスラエル・パレスチナ紛争再燃が危惧される。だが、イスラム教過激派集団「イスラム国」(IS)一掃では、イラン、サウジアラビア、イラク、トルコ、そして米国、ロシアが一致するという“複雑骨折状態”にある。

 
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