〔PHOTO〕iStock
金融・投資・マーケット

マーケット予想は「必ず外れる人」の逆張りがいちばん当たる!?

「当るも八卦当らぬも八卦」とはいうが

いよいよ2017年が始まった。新年最初(1月4日)の日経平均株価は、前場が終了した時点で前日比400円以上の大幅高となっている。非常に幸先のいいスタートを切ったといえよう。めでたし、めでたし。

市場関係者による今年の株式市場の見通しも、「セールス・トーク」の側面が否定できないものの、堅調に推移すると考えている人が多いようだ。

一方、エコノミストの見方は幾分、慎重なようだ。筆者は某社の「2017年の見通し」というアンケートで、今年の日経平均のレンジを15000円~21500円と回答した。幾分弱気かなと思ったが、結果をみてみると、他の回答者も17000円~22000円程度のレンジを想定しており、筆者の見通しと大して変わらなかった(ただし、下値は筆者が飛びぬけて低かったが)。

通常、この手のアンケートの平均的な予想は、外れることが多いので、残念ながら、今回の筆者の予想も外れる可能性が高いだろう(正直なところ、「来年の見通しは?」と訊かれても、いろいろなリスクは指摘できるが、特段のアイデアは浮かんでこなかった)。

そのため、適時、修正したいと思っているが、予想のレンジが非常に中庸なものになったということは、今年の株価はひょっとしたら思い切り上振れるか、思い切り下振れるかのどちらかかもしれない。いずれにせよ、まだ全貌がみえないトランプ米新大統領の政策次第ということになろう。

 

毎回「的中」させる人はいな

ところで、筆者は飲み会などでも、知人とマーケットの話をすることが多いが、そのときに、自分のことは棚に上げて半ば冗談で言うのが、「マーケットには、予想がほとんど的中する人は存在しないが、なぜか、必ず外れる人が存在する」ということだ。

メディアを通じてマーケットや経済についての予想を出す人の大多数は、「当るも八卦当らぬも八卦」で予想的中確率は5分5分といってよいだろう(筆者もその中の一人だと思う)。

だが、最近のマーケットや経済関連の本では、著者によっては、帯に「○○を的中させた」という売り文句がつけられていることが多い。だが、このような「当る」ことを「売り」とする論者の予想は、このような形でメディアに出るときには得てして外れる。

そもそも「予想が的中する」という定義も人によってバラバラであるし、場合によっては、リスクシナリオを何種類も出して、そのうちの一つが実現しただけで「当った」と声高に主張する人も少なからず存在する。困るのは、マスメディアがそれに無批判に乗っかったりするケースも多々あることだが、そのような予想は鵜呑みにしないほうがよい。

「予想が当たる人」がもし存在するとすれば、それは、インサイダー情報を持っている人か、自らの情報発信で、マーケットを誘導できる人だろう。もしそういう人を知っているのであれば、その人をフォローすることは有用かもしれない。

例えば、筆者は同業他社の話には全く興味はないが、ジョージ・ソロスなど老舗ヘッジファンドマネージャーの発言が耳に入ったときには、それが何を意味しているのかを割と真剣に考える。それは、彼らにはマーケットを「先導する」能力があるためである(とはいえ、インサイダーを装う人も経済評論家の中にはたくさんいるので注意が必要だが)。

この続きは、プレミアム会員になるとご覧いただけます。
現代ビジネスプレミアム会員になれば、
過去の記事がすべて読み放題!
無料1ヶ月お試しキャンペーン実施中
すでに会員の方はこちら