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ライフ
たけし、さんまらが答える!「誰にも聞けない」男の人生相談
ゲラゲラ笑って、泣ける人生の特効薬

生きていれば、悩みが尽きることはない。そんな時にふと読み返したくなる著名人の言葉を集めた本が刊行された。題して『一〇〇年使える人生相談 「誰にも聞けない」人づきあい、お金、出世、セックス…の悩み』。

その中から、若かりし頃のビートたけしや明石家さんまが答えた「男の人生相談」編をご紹介します。

やせ我慢で男稼業を営む(野坂昭如)

Q 「疲れた」が口グセになっています。会社でも、デート中でも無意識に言っているようで、それが原因で彼女にウンザリされています。

暑い、寒い、痛い、苦しい、疲れた、眠いといった類の言葉は、ここ何十年言ったことがないですね。夏、暑いのはあたり前だし、寒いとき寒いって言ってもしょうがない。(野坂昭如「男が語る・男の人生 野坂昭如の『アドリブ人生』」SOPHIA 1986年5月号)

A ときに放送作家、作詞家、小説家、歌手、はては参議院議員……と軽妙なフットワークで人生を駆け抜けた鬼才・野坂昭如さん。

彼の慌しい生き方の裏には安定した地位におさまっていると自分がダメになってしまうような強迫観念があったといいますが、その一方でグチめいた言葉を一切言わない戦中派の男でもありました。

じっとしていたら焼夷弾が降ってくる。だから一所に落ち着いてはいられない。グチを言わないのはカッコつけた男のダンディズムなどではなく、子どものころに受けたしつけ。その厳しい少年時代は野坂さんの小説『火垂るの墓』からも窺い知ることができますが、「人間、十五歳までが勝負。その間に純粋培養されたものは拭い去れない」と彼は断言します。

しかし、とうに15歳を過ぎた社会人のあなた。「疲れた」など安易に弱音を吐くことがクセになっているとしたら、もはや自分で自分をしつけなおすしか方法はありません。

彼女を大切に思うのならいっそ結婚に踏み切って、夫婦生活という新たな戦場で自分を律していくのも一つの方法かと思います。

エラくなるより、現役でなくちゃ(ビートたけし)

Q 会社でジレンマを感じています。チャレンジしたい企画はたくさんあるのですが、ことごとく上司に潰されまったく実現できません。転職や起業も考えていますが、どうしたら自分の思い通りの仕事ができるようになるのでしょう?

会社つくって社長になったってダメだよ。たいしたカネ動かせないんだからさ。(中略)本当は才能もすごいパワーもすごいっていう若いピークの時にこそ、好きなことをやるべきなんだけどさ。実績ふんでるうちに実力が落ちてきちゃうのよね。でも、オレは現役で動いて、なおかつ自分の企画で自分で作らないと面白くないわけ。あせるよね。(北野武「ビートたけしのクリンチ口撃 いまのテレビにゃウンザリだ!」PENTHOUSE 1983年10月号)

「あせるよね」と語るビートたけし=北野武さんは当時36歳。

日本中が漫才ブームに沸いた1980年に漫才コンビ・ツービートとして頭角を現し、「オールナイトニッポン」、「オレたちひょうきん族」といったレギュラー番組が続々スタートしはじめたころでした。

 

記事から6年後の89年には映画『その男、凶暴につき』で監督デビューも果たすわけですが、自身がそののちテレビ界のみならず映画界でも成功者になるとは想像すらしていなかったと思われます。

それだけに信頼できる「オレは現役で動いて、自分の企画で自分で作る」という言葉。世間が好きなことをさせてくれるようになるのは、いまも昔も「実績」をつくってからです。

いまは逸(はや)る気持ちを抑えつつ、老害に立ち向かい、あなたの「面白い!」を信じて目の前のことを確実にモノにしていってください。