Photo by GettyImages
ゴルフ

松山英樹、悲願のメジャー制覇へ〜その目が見据える「さらなる高み」

いま地球上で最もホットなゴルファー

山から谷へ

松山英樹の米ツアー2016年シーズンを振り返ってみると、その動向は、上っては下り、下ってはまた上る山と谷の連続だった。

2月のフェニックスオープンで米ツアー通算2勝目を挙げたときは、松山のデータもパフォーマンスも注目度も何もかもが急激に上昇し、1つの山の頂上へ登った感があった。

だが、そこから一気呵成にとはいかず、3月は優勝争いに絡めずじまいで終わってしまった。

4月のマスターズでは優勝確実と思われていたジョーダン・スピースが最終日にまさかの大崩れを喫したことで、松山に優勝のチャンスが到来した。だが、松山は好機を活かしきれず、7位に終わった。5月のプレーヤーズ選手権では最終日を最終組で迎えたが、これも7位どまりとなった。

そこから先は、山を登るどころか、谷へと落ちていった。6月のメモリアル・トーナメントで予選落ちを喫すると、全米オープンも予選落ち。7月に開催された世界選手権シリーズのブリヂストン招待は42位の下位に沈み、全英オープンは予選落ち。

〔PHOTO〕gettyimages

「これだけうまくいかないと、どんどん悪いことを考えてしまう」

メジャー優勝を目標に掲げる松山にとって、あのころは目標から遠ざかっていっているような苦悩の日々。6月7月の2ヵ月間は沈みっぱなしだった。

しかし、流れを一転させ、再び上昇したのが7月終盤の全米プロだった。

難コースのバルタスロールで松山はメジャー自己最高位の4位に食い込んだが、順位より何より、彼は追い求めてきたショットの好感触を掴んだことを喜び、「久しぶりにいいプレーがきでたことがうれしい」「あとはパットが入りさえすれば」と、自らの課題を絞っていった。

だが、そこから先は、やっぱり一気呵成とはいかなかった。

シーズンエンドのプレーオフ4試合は最終戦のツアー選手権こそ5位で終えたものの、全米プロで掴んだはずの好感触がまたしてもわからなくなったことを嘆き、「今年、良かったのは全米プロだけです」と厳しい自己評価を下し、不満げな表情で昨季を終えた。

この続きは、プレミアム会員になるとご覧いただけます。
現代ビジネスプレミアム会員になれば、
過去の記事がすべて読み放題!
無料1ヶ月お試しキャンペーン実施中
すでに会員の方はこちら