日本「2大スポーツ」の分岐点〜巨額放映権料の「次の手」は?
クラブW杯視聴率は「26.8%」

レアル・マドリードを相手に鹿島アントラーズが健闘したクラブワールドカップ決勝戦の平均視聴率は日本テレビ系で生中継され、26.8%と高い数字を記録した。

今年、日本サッカー界で最も高かった11月15日の日本代表―サウジアラビア代表の21.8%を何と5%も上回っている。

クリスティアーノ・ロナウドをはじめとするスター軍団に、決勝の舞台でJリーグのチームがどう挑むのか。その興味と好ゲームによってゴールデンタイムにこれだけの数字を叩き出したと言える。翌朝の情報番組でも2ゴールを挙げた柴崎岳が取り上げられるなど反響は大きかった。

代表戦ではない試合でここまでの数字を出すとは正直思わなかった。日本のサッカー熱の高さをあらためて知る思いがした。

地上波のゴールデンタイムで生中継されたJリーグチャンピオンシップの効果も、少なからずあったように感じた。

導入2年目となるチャンピオンシップ決勝のカードは浦和レッズ―鹿島(11月29日、12月3日)。TBSで中継された第1戦の平均視聴率は7.3%、NHKで中継された第2戦は前半9.9%、後半11.7%とまずまずの数字であった(データはいずれもビデオリサーチ社調べ、関東地区)。コアではないサッカーファンも、鹿島に触れる機会が事前にあったわけである。

しかし来年からの「Jリーグの地上波ゴールデンタイム中継」は難しいと見ていい。

チャンピオンシップ制が廃止されて1シーズン制に戻れば、終盤戦のナイター開催は基本的にはあまりないケースとなる。さらにJリーグは来季から英動画配信のパフォームグループが提供する「DAZN(ダ・ゾーン)」と10年総額2100億円の大型契約を結び、放送体制も変わる。

有料ライブ放送はダ・ゾーンのみの放送となる。地上波、BS放送ではNHKとの契約が更新される予定だと聞いているが、TBSに関しては現時点でそのような情報は入っていない。1993年のJリーグ創設から中継を続けてきたTBSが少なくとも来シーズンにおいてはJリーグを放送しない可能性が高まっているようだ。