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政治政策
膨張し続ける日本の国家予算、ホントに大丈夫なの?
2017年度予算案の正しい見方

そもそも予算とは?

脱デフレを掲げる安倍政権下で拡大し続ける予算だが、来年度も「増額」の見通しが強まっている。

財務省は'17年度予算案で、一般会計の総額を当初予算で「過去最大」の97兆円台とする方向で調整している。また、そのうち社会保障費や公共事業費など政策的経費の総額である「一般歳出」については、'16年度から約5000億円増の58兆円台とする方針だ。

一般歳出の増額は高齢化や東京オリンピックなどが要因となっているが、これほどの歳出増に不安を抱く向きもある。ではこの来年度の予算案をどのように見ていくのが正しいのだろうか。

そもそも予算とは、政府の活動指針そのものを数字で示したものであるから、アベノミクス「第二の矢」で積極財政を掲げる政府として、予算拡大は強く押し出していく必要がある。

かつて世界では「緊縮財政」が主流だった。例えば深刻な不況に陥っているギリシャでは、債権を持っているEUなどの要求を受けて歳出削減を進めていた。

ところが、財政再建はなかなか達成できていない。このような状況を踏まえ、不景気時に緊縮財政を行えば、かえって経済が悪化し、その結果長期的な財政均衡も得られないことがわかってきた。

さらに最近、緊縮財政をしきりに提言してきたIMF(国際通貨基金)さえも、「過度な緊縮財政は成長の妨げになっている」と主張している。

 
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