写真提供/福田和貴 お菓子の家の前で
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こんな結婚式、見たことない! 狩猟女子がDIYでやってみました

マイ食器持参、エネルギー自給…

数年前までは普通の会社員だった畠山千春さん。東日本大震災をきっかけに福岡県糸島市に移住しシェアハウスを経営、狩猟や農業で自給自足DIY生活を送っています。そんな彼女が、シェアメイトの男性と結婚! どうせなら結婚式もDIYにしちゃえ、ということで、「結婚キャンプ」を開催することに。(前編はこちら

結婚式も手作りで!

人生で一番の晴れ舞台、結婚式。皆さんはどんな1日にしたいですか?

最近はホテルや教会だけでなく、古民家で、森で、キャンプ場で、自分たちらしい式を挙げる人が増えていますよね。福岡県糸島市で「暮らしを作る」をテーマに活動してきた私たち夫婦も、日々の暮らしと同じように「結婚式も手作りしよう」と決めていました。

そもそも私たちの出会いは東京。パクチー料理専門店で料理長をしていた彼を、会社の先輩が紹介してくれたのがきっかけでした。お互いに自然の中で暮らすコミュニティ作りに興味があり意気投合、鶏や鹿の解体を一緒に学んだ仲間でもあります。

2人で全国を旅し、これまでにたくさんの出会いがありました。料理人、農家、音楽家、大工、猟師、酒蔵の蔵人、DJ、VJ……。結婚式は、様々なスキルを持った友人たちが全国から一堂に会するチャンスです。こんなに面白い仲間たちが集まるのならば、式は自分たちが「こうなったら楽しいよね!」と思える未来を表現する場所にしてみよう、と思ったのです。

画像提供/chalkboy 結婚キャンプのロゴ

会場は自然豊かな糸島の海と山の広場。美味しいご飯あり、ライブあり、小さなマルシェありと、音楽フェスのように自由な結婚キャンプです。

テーマは「自分たちで作る、サステナブル(持続可能なこと。地球環境を保全し、人や社会にも優しい、という意味)なアウトドアウェディング」。

MY食器持参・エネルギー自給・衣装もエシカル(自然環境を守り、労働搾取を助長せず、地域社会や伝統に配慮するなど”倫理的な”方法で作られている)なもので、関わってくれた人たちが幸せになれる場作りを目指しました。

ゴミを減らすためにMY食器持参をお願いすれば、持ち物が増えます。エネルギーを自給しよう! となれば、電気を節約しないといけないのでちょっと不便。もしかしたら途中で電気が足りなくなるかもしれません。

この式を実現するためには、参加者の協力が欠かせないのです。今回は「自分たちで作る」ことを楽しんでくれた素晴らしい友人たちと作った結婚キャンプのレポートをお届けします!

 

ゴミを出さない結婚式を目指して

口にするのは簡単でも、実践するのが大変だったのはゴミ問題。大きなイベントでのゴミ対策は初めてのことだったので、徳島県上勝町でごみの34分別に取り組む特定非営利活動法人ゼロ・ウェイストアカデミーにアドバイザーになっていただき、サポートをお願いすることにしました。

写真提供/福田和貴 特定非営利法ゼロ・ウェイストアカデミーの皆さん

まずは、ゴミを細かく分別するゴミステーションを設置。事前に一升瓶やアルミ缶の引き取り場所を探し、分別して資源に回します。フード提供チームへは「ごみが出ない飾り付けや調理法」の助言もいただき、スタッフみんなで打ち合わせを重ねました。

看板も今後使えるように黒板ペイントを使って手作り。“使い捨てでなく、作る”を実行することは手間と時間がかかりましたが、「式ではこうしたいね、ああしたいね」と一緒に手を動かすことも幸せな時間でした。(開催日が迫ってくると、それどころではなくなりますが!笑 )

写真提供/著者 シャボン玉の金枠も手作り。木の枝をベースに。

さらに、参加される方へは「マイ食器、マイカップ持参」「お祝品のラッピングフリー」をお願いしました。呼びかけの効果もあり、会場全体のゴミは少なく抑えられたのではないかなと思います。

ごみは少ない方がいいけれど、ストイックになりすぎても楽しめないですよね。みんなが心地よくいられることが大切なので、そのあたりはバランス良く。準備こそ大変ですが、ゴミの出ない結婚キャンプはとっても気持ちがいい!  後片付けもらくちんで、気持ちも軽くなるのでオススメですよ。